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まち見聞記

自然が残る大宮公園の博物館や神社は、親子やカップルでも楽しめる イメージ

2014年7月 更新

埼玉県の大宮は新都心ビル街と森の公園が混在する町

自然が残る大宮公園の博物館や神社は、親子やカップルでも楽しめる

大宮公園・武蔵一宮 氷川神社・埼玉県立歴史と民俗の博物館・
さいたま市立博物館・氷川だんご屋・さいたまスーパーアリーナ周辺
埼玉県さいたま市/最寄り駅:東武アーバンパークライン(東武野田線)
大宮公園駅

千葉県の船橋駅から柏駅を通り、埼玉県に入って春日部駅を経由したのち大宮駅に到達する東武アーバンパークライン。今回は大宮駅の2つ手前の大宮公園駅から大宮駅までの間をウォーキングしてみよう。

東武アーバンパークラインの愛称で
親しまれている東武野田線。

千葉から埼玉のベッドタウンを結んでいる基幹路線のひとつ。
その東武アーバンパークラインの、埼玉県の起点駅となるのが大宮駅だ。新幹線も停車する大きなターミナル駅で、近くにはさいたま新都心がある。そこは斬新なデザインのビルや「さいたまスーパーアリーナ」などが建ち並び、土日ともなればさまざまなイベントが開催され多くの人で賑わう。「さいたまスーパーアリーナ」あたりの住所は、まさにそのまま「さいたま市中央区新都心」だ。
新都心や大宮駅周辺は一大繁華街ではあるのだが、今回は大宮駅の2つ手前の大宮公園駅で下車をして、大宮駅方向へ歩いてみよう。

近未来のような容相の大宮駅やさいたま新都心とはまったく違う大宮公園駅は、木造のほのぼのとした小さな駅だ。
駅から歩いて7分ほどで「埼玉県立歴史と民俗の博物館」が見えてきた。そしてそこから「大宮公園」へと入っていく。

大宮公園駅。木造の懐かしさを感じさせる駅

大宮公園駅。木造の懐かしさを感じさせる駅

東武アーバンパークライン

東武アーバンパークライン

「埼玉県立歴史と民俗の博物館」

「埼玉県立歴史と民俗の博物館」

「埼玉県立歴史と民俗の博物館」

「埼玉県立歴史と民俗の博物館」

「埼玉県立歴史と民俗の博物館」は、埼玉100年記念事業として1971年(昭和46年)に県立博物館として誕生。

その後、2006年(平成18年)に歴史と民俗の博物館としてリニューアルオープンをしている。
その名のとおり、歴史、民俗、そして美術関係を展示した博物館だ。「埼玉における人々のくらしと文化」をメインテーマとしている常設展示場と、期間ごとにテーマを決める特別展示室、四季の特性が感じられる季節展示室で構成されている。
国宝や重要文化財などの公開も行っているし、体験メニューなども用意されているので、大人から子どもまでが学びながら楽しめる施設となっている。

その隣には弓道場があり、さらにその奥には水泳場や体育館がある。ここから反対側の東のほうには陸上競技場や硬式野球場、サッカー場などもあり、スポーツ振興に力を入れているのがわかる。硬式野球場は、かつて高校生の長嶋茂雄氏が特大ホームランを打った球場としても知られている。

博物館から真っ直ぐ進むとすぐに木々が生い茂る林のなかの遊歩道を歩くことになり、池が見えてくる。池のほとりにはベンチがあり、本を読んでいる人やお弁当を食べている人がいて、なんともゆっくりした時間が過ぎているようだ。池と森があり確実にいい空気が漂っている気がする。
こういう大きな公園には必ず売店があり、食堂のようになっていて焼きそばや氷などを売っている。大宮公園も例に漏れず、いくつもの店が点在しているのだが、この日は公園の先に目指す店があったので、ここでしっかり食べるつもりはない。それでも店をちらっと覗いてみると、さまざまなタイプがあることがわかる。店に入っても一瞥をくれるだけで何も言わないところもあるし、店に入る前から、「どうぞ~いらっしゃ~い」と朗らかなところもある。常連のような高齢の客と談笑している店もあった。できれば笑っていたり挨拶をしてくれたりする店に入りたいものだ。

子どもが遊べる乗り物と無料の動物園。

大宮公園は埼玉県ではじめての県立公園として整備されたもので、日本さくら名所100選にも選ばれている。夏は緑がとても綺麗だ。
池を越えると、児童遊園地がある。ゲームや子ども向けの乗り物や滑り台などがあり、たくさんの親子が賑やかに楽しんでいる。
その奥にあるのが、「大宮公園小動物園」だ。
入場無料ということで、ウサギやリスなどの小動物がたくさんいる、ちょっと大きな公園によくある動物園を予想していた。
しかし入ってみるとその予想は大きく覆された。
入り口付近のミニブタが暑さのせいかぐったりと寝ていたのは、ご愛嬌。その横にはヤクシマヤギが凛と立っていた。
横には野鳥の森のような大きなゲージに囲まれたエリアがあり、反対に進むとさまざまな種類の猿がたくさんいる。ニホンザルをはじめとして、シシオザル、ケナガクモザル、小さなコモンリスザルなどが活発に動き回っているのだ。鳴き声を上げて追いかけっこなどをしているので、見ている子どもたちもキャアキャア言いながらテンションが上がっている。猿と一緒だ。
アナグマ、シロフクロウ、タンチョウ、ヤマネコなど、なかなか見どころたっぷりな檻を順番に見ていくと、人気の高いカピバラが・・・・・・と思ったらやはり暑さのせいか、寝ていた。
しかしその横の檻には、迫力満点の動物が待っていたのだ。

ブチハイエナとニホンツキノワグマだ。正直、ハイエナをこんなに近くで見たのははじめてだった。思っていた以上に大きいし、がっしりした顎が力強さを感じさせる。噛む力は骨まで砕くらしいしね。
その隣には真っ黒なニホンツキノワグマ。こちらはまだ青年くらいなのか、それほど大きくはないが、子グマではない。完全に人が負ける大きさだ。
クマは歩き回ってはいるのだが、水を飲んだり水のなかに入ったりと、比較的ゆったりと過ごしている。
一方のハイエナは落ち着きなく同じ場所を行ったり来たり。その様がまた恐怖心を与える。

無料にしてはかなり楽しめる「動物園」。子ども連れの場合はもちろん、大人だけでも満足できるはず。おすすめだ。

「大宮公園」。林が気持ちいい

「大宮公園」。林が気持ちいい

「大宮公園」の池

「大宮公園」の池

子どもたちの笑い声が聞こえる児童遊園地

子どもたちの笑い声が聞こえる児童遊園地

「大宮公園小動物園」

「大宮公園小動物園」

公園側から入る「武蔵一宮氷川神社」入口

公園側から入る「武蔵一宮氷川神社」入口

「武蔵一宮氷川神社」の参道は約2km

「武蔵一宮氷川神社」の参道は約2km

神社へお参り。本来は参道から入ってこよう。

児童遊園地を出て南へ進むと、「武蔵一宮氷川神社」へ行ける。
2000年以上前に第五代孝昭天皇の時代に創立されたといわれている神社で、御祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)、稲田姫命(いなだひめのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)。
武蔵国では国内第一の神社として多くの人から崇敬を集めてきた。ここが大いなる宮居と呼ばれたことから、「大宮」の名がつけられたともいわれている。

ただ、ここで大切なことがひとつある。今回のように大宮公園駅から公園散策を経て氷川神社へ来ると、境内の横から入ってくることになるのだ。
実は参道は遥か南に伸びている。もし氷川神社への参拝が第一の目的であるならば、大宮駅のさらに南に下りたところに一の鳥居があるので、そこから並木道を歩いてくるほうがいいかもしれない。鳥居をくぐるごとに一礼をしながら進んでこよう。

神池には神橋が架かり、手水舎で身を清めたら拝殿へ。本殿のほかに舞殿もあり、とても美しい神社だ。楠の大木などもあり、歴史が感じられる。
お参りをしたあとは、また鳥居をくぐるごとに礼を返し参道を戻った。

参道にあるお団子屋さんは誰もが寄っちゃう!?

氷川神社から参道を歩く。
並木があるいい道を、やはり一応端っこを歩く。真っ直ぐに伸びた道が気持ちいい。

しばらく行くと、左手に「氷川だんご」の看板が。
「氷川だんご屋」。
フラフラと近寄ってみると、みたらし団子や揚げまんじゅうが売られている。元気のいいお店のお姉さんが、「お団子は2本から。200円です。揚げまんじゅうも揚げたてですよ!」と。
横に入り口があり、そこから店内のカフェに入れる。飲み物もほしかった。
「2本をなかで食べることもできるんですよね?」と聞くと、
「食べられますよ。なかはカフェメニューになります」と言う。
「えーと、このお団子を、なかで食べることはできるんですよね?」
「はい、でもなかはカフェなのでカフェメニューになります」とのこと。
なんとなく会話がかみ合っていないかな? と感じつつ、喉も乾いていたので、とりあえず入った。
入ってみて、お姉さんの言っていることを理解。
カフェでいただくときは、お土産のお団子2本200円を頼むことはできないのだ。
(お姉さんがさんざん言っていた)カフェメニューでは、お団子2本に梅茶がついて500円になるということ。そしてみたらし団子の海苔はお土産の刻み海苔と違って1枚海苔になる。

団子は焼きたてでぽにょぽにょに柔らかく、醤油の香ばしさからつい次の団子へと手を伸ばしてしまう。梅茶もとてもおいしい。これ、買いたいな。
お店は40年以上の歴史がある老舗だった。
地元のたくさんの人にも愛されているようで、女将さんとの会話で察しがついたのだが、この日も神社で働いているらしき女性ふたりがカフェに来ていた。

「氷川だんご屋」

「氷川だんご屋」

「氷川だんご屋」の店内

「氷川だんご屋」の店内

「氷川だんご屋」の店内。ちょっとした座敷も

「氷川だんご屋」の店内。ちょっとした座敷も

団子はその日の生地をその日の朝に仕込んでいるという。

粉と水の配分やこね具合と蒸し加減は実に繊細。季節に合わせて微妙に変えているらしい。醤油のタレは創業以来継ぎ足して使っている店独自のもの。

あまりにも団子が柔らかくておいしかったので、女将さんに聞いてみた。
「これはお土産で買って帰ると固くなっちゃいますかね」
すると、
「だいじょうぶですよ。固くなるというよりは、締まります。締まっておいしくなるともいえますよ。私は結構締まったほうが好きです」と言ってくれた。
焼きたての柔らかさが、時間をおくと少しずつ締まりが出る。それがまた新たなおいしさを生むという。

お土産を売っている場所の横には長椅子も置かれている。
「横で食べていきますか~?」という声も聞こえてきた。
粋だ。

梅茶はこの日は諦めて、みたらし団子と揚げまんじゅうを買ってみた。

「さいたま市立博物館」とさいたま新都心に寄り道。

二の鳥居を出たあたりで左側(鳥居に向かって右)に「さいたま市立博物館」が見えた。近くには図書館もある。
駐輪場にたくさんの自転車があり、地元の人たちが多く訪れて活用しているのがわかる。
博物館には、原始・古代の土器から鎌倉・室町・戦国時代の中世ゾーン、江戸時代の大宮宿などを解説した近世ゾーン、明治時代からさいたま市誕生までを見ることができる近・現代ゾーンに分かれている。
大人でも懐かしさを感じる「昔の遊び」コーナーもあり、親子でも楽しめそうだ。

参道はまだまだ真っ直ぐ伸びていて、さいたま新都心近くに一の鳥居がある。
せっかくなのでさいたま新都心も散歩。

さまざまなイベントが行われる「さいたまスーパーアリーナ」や企業のビルが建ち並び、いままでいた木々が茂る大きな公園とは様相が一変。見上げると思わず、「未来都市か」とひとりごちてしまう。
しかし人通りの多い先を見てみると、やはりここにも新緑が目に眩しいエリアがあった。
「けやきひろば」だ。
人工的に作られた林ではあるが、やはり緑は心に優しい。
広場があり、ショッピングや飲食が楽しめる。イベントが行われることも多い。この日も某イベントがあり、若い人たちで溢れかえっていた。

「さいたま市立博物館」

「さいたま市立博物館」

「さいたまスーパーアリーナ」

「さいたまスーパーアリーナ」

さいたま新都心の「けやきひろば」

さいたま新都心の「けやきひろば」

大宮駅前の「いづみや本店」

大宮駅前の「いづみや本店」

大宮駅前に大人の社交場発見(酒場)。

大宮駅前まで戻る。
ターミナル駅だけあり、駅前もかなりの賑わい。
この日のウォーキングはここで終了。最後はある俳優も愛していたという老舗の串焼き居酒屋で締めようと思っているのだが、まだちょっとだけ時間が早い。
と、あたりを見回してみたら、駅の真ん前にこれまた歴史を感じさせる店がある。ちょっと覗いてみた。
「いづみや本店」。
本店といいながら並びのすぐ横に支店というか別館というか同じ「いづみや」があるんだけどね。
本店のなかには長いテーブルがあり、意外にもたくさんのお客さんが座っていた。客層は昼間から呑んでいるダメ親父ばかりかと思ったら、若い女性のふたり組や男女のグループ、スーツ姿のサラリーマンなどもいる。働いているのは60~70代のおばちゃんたちだ。

壁に貼られた紙に、達筆な字でメニューが
ずらりと書き込まれている。

定食や丼ものもあり、酒場というわけでもないのだろうか、と考えさせられる。しかし、陽が高いうちから席を埋めている客の前には大きなジョッキのビールや氷が入った酎ハイらしきジョッキ、日本酒らしき1合グラスが並んでいる。
やはい呑んでいるのだ、明るいうちから。
しかし、ビール大ジョッキ850円、大瓶510円と、それほど安いわけではない。と思ったのもつかの間、日本酒と焼酎が1合220円、にごり酒と泡盛が1合240円と書かれている。これは安い。酎ハイ、レモンハイは350円だ。
昭和の香りが漂う大人の社交場だ。
そこから3分ほど歩いたところにあるのが、「串焼通」。
看板には炉端焼きとも書かれている。魚介類が豊富にある店のようだ。
なかはカウンターとテーブル席がある。
座るとお通しが出てきた・・・・・・のだが、最初はお通しだとは思わなかった。料理が間違えて運ばれてきたのかと思ったのだ。それだけ立派なマグロの山かけだ。しっかりした一品だった。
あとで気づいたのだが、5つほど離れた席に座ったカップルには鮎の塩焼きがお通しとして出されていた。また、常連らしき人が、「山かけは昨日食べた。鮎は一昨日もらった」と言っていたら、なんとウナギの蒲焼きが出てきた。それがお通しなのだ。これにはたまげた。
しかし、驚いたのはそれだけではなかった。

「いづみや本店」の店内。たまたま横の席の人が帰った瞬間に撮影

「いづみや本店」の店内。たまたま横の席の人が帰った瞬間に撮影

「串焼通」

「串焼通」

本日のオススメのようなメニューには…。

ホワイトボードに書かれている本日のオススメのようなメニューに「生にしん焼き800円」というのがあり、ほかの人がそれをオーダーしていた。にしんが800円とはちょっと高いかな、とも思っていたのだが、焼き上がったそのボリュームを見たら納得。しっかりとした身の大きなにしんだった。
カンパチの刺身を頼めば、これまで体験したことのないような厚さで出てきて、出世魚でもないカンパチだが、なにかに出世してしまったのかと思うほどの、とろけるような柔らかさだった。
おにぎり420円は一人前2個なのだが、握っているのを見ていると、これまたビッグサイズ。持ち帰る人も多いようだ。
ウナギがお通しで出てきた人が小アジの唐揚げを頼んでいたのだが、これまた「一体何尾!?」というくらいの山盛りが出てきた。

「ちょっと一杯」と寄るのではなく、夕食になるほどのボリュームで、これは地元にあったら通ってしまうだろう。また、2~3人で来たら、一品の盛りが多いので、お得感が増すかもしれない。

入口はこういう店に慣れていないと入りづらいかもしれない狭さと佇まいだが、間違いなく名店のひとつだろう。
大宮公園からのタウンウォークの締めには最適な店だ。 写真・文/猫拾 ブミ

見どころを写真で紹介

関連リンク

  • 大宮公園小動物園
  • 武蔵一宮氷川神社
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