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まち見聞記

群馬県館林市は名物がたくさんある暑い熱い町 イメージ

2013年8月 更新

うどん、タヌキ、カキ氷、落雁、なまず天といえば!?

群馬県館林市は名物がたくさんある暑い熱い町

「花山うどん」・「館林うどん」・「製粉ミュージアム」・「ヤギヤ」・「茂林寺」
群馬県館林市/最寄り駅:東武伊勢崎線館林駅

真夏日は当たり前、猛暑日で全国最高気温も記録しちゃう町、館林市。だけどここは暑いだけじゃない。「うどんの里」であり、分福茶釜のお寺があり、小麦粉産業で発展した町なのだ! 熱い気持ちでタウンウォーキングをして、カキ氷を食べてホッとひと息ついちゃおう。

群馬県の東南部に位置する館林市。

東武伊勢崎線の館林駅までは浅草駅から東武特急りょうもうで約60分。高さ634mの東京スカイツリー®から63.4kmの距離にある市だ。
埼玉県の熊谷市と並び、夏になるとお天気ニュースなどでその地名を耳にすることも多いと思う。
そのわけは、気温だ。
館林市は35度以上の猛暑日が続くことが多く、関東どころか全国一の最高気温を叩き出すことも多い。そして、宇宙への強い憧れを抱き、その熱い思いのまま日本初の女性宇宙飛行士となった向井千秋さんの出身地でもある、「暑くて熱い町」なのだ。今回はまさに“暑い”時期の館林をタウンウォーキングしてみた。

2013年7月6日、関東地方が梅雨明け。各地で30度前後の夏日、真夏日を記録していた。
その日、館林市の最高気温は・・・・・・37.4度。スキージャンプでいったらいきなりのK点越えだ。梅雨明け初日に全国最高気温を記録してしまった。それにしても37度って・・・・・・人によっては平熱を超えている。微熱だ。

東武伊勢崎線館林駅。東口駅前には観光案内所がある

東武伊勢崎線館林駅。東口駅前には観光案内所がある

駅から徒歩約1分の「花山うどん」

駅から徒歩約1分の「花山うどん」

「うどんの里 館林」でうどんを食べると
「分福茶釜の釜玉うどん」の器に惚れる。

館林市は、暑いだけの町ではない。利根川や渡良瀬川が流れ、多くの池や沼が点在する水資源に恵まれた町なのだ。
白鳥が羽を休め、桜並木と鯉のぼり掲揚、つつじ、花菖蒲、彼岸花など四季折々の花々が道行く人々を楽しませてくれる豊かな自然が残る町でもある。

日照時間が長く、肥えた土に恵まれた館林は、良質な小麦の産地でもある。そして無臭、無色の豊かな水資源に支えられた水郷でもあり、この「小麦と水」を使ったコシの強いうどんの手打ち麺製法技術を発展させてきた町でもある。
「うどんの里 館林」ともいわれているのだ。

「分福茶釜の釜玉うどん」を開発。

市の「うどんの里館林」振興会では、「館林のうどん」「茂林寺の分福茶釜」「正田醤油(明治6年創業の地場産業)」の3つを組み合わせた「分福茶釜の釜玉うどん」を開発した。市内に20軒以上あるうどん屋の数軒で同じレシピのものが食べられる。
東武伊勢崎線館林駅の東口を出て徒歩約1分のところにある、(株)花山うどんの「お食事処 花やま」でもこの「分福茶釜の釜玉うどん」が食べられる。さっそく行ってみた。
温かいものもあるが、やはりこの季節は「冷やし」でいきたい。「分福茶釜の冷やし釜玉うどん」を頼んだ。値段は温冷、いずれも800円だ。
このメニューは複数のお店で出される共通レシピなのだが、半熟玉子と揚げ玉に正田醤油の土佐醤油が付くというのが基本で、それ以外の薬味、具材などのトッピング、器は各店のオリジナルアレンジが許されている。

花山うどんの「分福茶釜の釜玉うどん」は、出てきた瞬間、その器にひと目惚れしてしまった。
可愛らしいタヌキなのだ(見どころ写真参照)。
具は海老も入っていて豪華。注意書きによると、醤油は濃いめの出汁醤油なので一気にかけずに少しずつかけて、混ぜて食べるとよいとのこと。
麺のコシ、しっかりした味の醤油、そして半熟玉子が三位一体となった味は格別。店を出たあとに「もう一度食べたい」と思ったのは、あの可愛いタヌキ器のせいだけではない。

「お食事処 花やま」の「分福茶釜の冷やし釜玉うどん」。揚げ玉と醤油は別にくるので、少しずつ加えて混ぜながらいただく

「お食事処 花やま」の「分福茶釜の冷やし釜玉うどん」。揚げ玉と醤油は別にくるので、少しずつ加えて混ぜながらいただく

街路灯には一般の方が制作したおもしろテルテル坊主が吊されていた。これは6月下旬から7月上旬の梅雨の時期に展示された

街路灯には一般の方が制作したおもしろテルテル坊主が吊されていた。これは6月下旬から7月上旬の梅雨の時期に展示された

「打ち水大作戦」。子どもたちも楽しそう!(写真提供:かごめ通り商店街)

「打ち水大作戦」。子どもたちも楽しそう!(写真提供:かごめ通り商店街)

暑いだけの町じゃない! イベントも多数開催
でも炎天下を歩くのは確かに暑い!!

さてここから駅前通りを真っ直ぐ歩いてみる。
しかしこの通り、割と陽射しを遮るものが少ない。日陰が少ししかなく、逃げ場なしだ。
気づくと、町の人はほとんど歩いていない。暑い町では日中は無駄に出歩かないのだね。

かごめ通り商店街では猛暑の時期に「一斉打ち水イベント」も開催する。2006年から毎年行っているもので、子どもたちも大勢参加する約30分間の打ち水で参加者に涼を感じてもらうというものだ。カキ氷やスイカの無料配布もされる。

また2013年には初の試みとして、「日本一HOTなまち館林!! 激辛・激甘・激冷(げきひや)グルメ総選挙」が行われている。市内の飲食店48店が「激辛・激甘・激冷」メニューを50品以上用意。8月18日までの投票でグランプリを決定する。暑い町での熱い戦いに注目しよう。

鶴生田川(つるうだがわ)の川辺でひと休み。

約25分間、市役所のあたりまでゆっくりと歩き、少しクラクラしてきたので鶴生田川(つるうだがわ)の川辺でひと休み。ここは春には桜並木やつつじが鑑賞できるし、「こいのぼりの里まつり」(3月下旬~5月上旬)では5000匹を超えるこいのぼりが掲揚される場所だ。
この先には城沼があり、「夏の城沼花ハスまつり」(7月10日~8月15日)も開催されている。
市役所のさらに先には、「向井千秋記念子ども科学館」や「田山花袋記念文学館」などもある。

鶴生田川。緑が綺麗

鶴生田川。緑が綺麗

「館林うどん」。このなかに「うどん本丸」がある

「館林うどん」。このなかに「うどん本丸」がある

ナマズ天に落雁、634mmの六三四うどん
館林には名物がたくさんある!

町なかとはいえ、照りつける太陽は油断できない。タウンウォーキングでも水分補給は忘れないようにしよう。と思い、水のある場所(買える場所)まで戻ろうと思ったら、紫外線に体力を奪われたのか、お腹が空いてきた。
ふと顔を上げると、そこには、(株)館林うどんが。そして建物のなかには「うどん本丸」というお店がある。
吸い込まれるように入店。

外にはほとんど人はいなかったが、店内はほぼ満席。この店はざるうどんがメインのようで、さまざまなセットや天ぷらがメニューに並んでいる。
何を注文するか考えた。
「そんなにボリュームたっぷりじゃなくていいんだよなー」とも思う。当たり前だ。45分ほど前にうどんを食べているのだからして。
しかし、メニューにある「なまず天ざる」というものに視線は釘付け。
「館林名物なまず天」と書かれている。迷わず注文した。
料理を待つ間には冷たいお茶とお茶請けの落雁が運ばれてきた。落雁には分福茶釜の顔が入っている。どうやら落雁も館林の名物らしい。
名物が、たくさんあるな、館林。
落雁は創業から350年余の歴史を持つ三桝家總本舗がよく知られているらしい。

人生初のなまず天。

料理が運ばれてきた。天ぷらは野菜も盛られている。しそ団子は味噌の味付きなのでそのままいただき、野菜は天つゆで、なまず天は醤油を垂らして食べるのがおすすめらしい。思い返してみてもなまず天を食べた記憶はない。人生初かもしれない。
食べた。
肉厚の白身で、臭みなどはいっさいなし。ほかの魚に例えて申し訳ないが、上等な穴子をさらに太らせたような感じだった。
うどんは「冷やし釜玉うどん」とはまた違い、コシというよりも暑い日でもスルスル食べられるような柔らかさがあった。

すっかりなまず天の虜になったところで、食後にアイスコーヒーが運ばれてきた。これはこの店の「猛暑撃退サービス」。気温が全国最高を記録した翌日は、いいコトがあるのだ。

また、この(株)館林うどんでは、「六三四うどん」というものも売られている。もちろん東京スカイツリー®に関連づけたものだ。麺の長さが634mm、重さが634gと徹底したセット。2013年夏までは、東京スカイツリー®開業1周年を記念して誕生餅のオマケがついていた。通常価格は634円。箱入りで自立できるものは840円。

六三四うどん。パスタと違い、うどんはお湯に入れるとすぐに柔らかくなるので、634mmでも普通の鍋で茹でられる

六三四うどん。パスタと違い、うどんはお湯に入れるとすぐに柔らかくなるので、634mmでも普通の鍋で茹でられる

駅前通り。太陽光から逃げ場なし

駅前通り。太陽光から逃げ場なし

カキ氷の「ヤギヤ」。店内は満席で、店員さんは次から次へとカキ氷を作っている

カキ氷の「ヤギヤ」。店内は満席で、店員さんは次から次へとカキ氷を作っている

右隣にあるのが、タイ焼きの「ヤギヤ」。9月末から営業開始

右隣にあるのが、タイ焼きの「ヤギヤ」。9月末から営業開始

製氷店のカキ氷はメニュー豊富で大人気
小麦もタヌキも館林の名物です。

店内で汗が引いたのも束の間、外を歩くとすぐに汗だくだ。
名物がたくさんある館林の、もうひとつの名物、「カキ氷」を食べに行くことにした。
「ヤギヤ」。
ここは冬期はタイ焼き屋さんで夏期はカキ氷屋さんという二毛作店舗。タイ焼きも人気が高いが、今回はじめて夏期に来てみたら驚いてしまった。
何度も書いているが町にあまり人が歩いていないのに、店内は満席なのだ。結構広い客席にビッシリと人が座っている。カキ氷屋がこんなに満席なのははじめて見た。
メニューの豊富さが人気の秘密か。いや、おいしさか。
もちろん子ども連れのお客さんも多い。
「クリームミルク宇治金時」(650円)をいただいた。氷の大盛りっぷりにも驚いたが、嫌になるような甘さがなく、ペロリと完食した自分にも驚いた。

日清製粉創業の地
「分福茶釜」に出てくるお寺。

駅の反対側となる西口にまわると、日清製粉グループの「製粉ミュージアム」がある。日清製粉創業の地が、ここ館林なのだ。
ここでは小麦や小麦粉についての知識を身につけることができ、小麦粉ができるまでの過程やさまざまな機器、テクノロジーについて学ぶことができる。
日本庭園もあり、緑をゆったりと眺めてくつろぐこともできるのだが・・・・・・猛暑日はやめたほうがいい。

最後に館林の名物をもうひとつ紹介。
ここまでにもいくつか登場していた「タヌキ」だ。館林駅の隣、茂林寺前駅にある「茂林寺」は1426年(応永33年)開山の曹洞宗の古寺。ここは童話の「分福茶釜」に出てくるお寺で、山門をくぐるとたくさんのタヌキ像が迎えてくれる。
「分福茶釜」のお話を忘れてしまった人は、駅からお寺までの道すがら、絵本看板が立てられているので、それで復習するといい。

ただし、くれぐれも日射病、熱中症には注意ですぞ! 写真・文/はるやまひろぶみ

館林駅西口すぐにある「製粉ミュージアム」

館林駅西口すぐにある「製粉ミュージアム」

「製粉ミュージアム」では画面で小麦粉について学べたり、クイズを楽しめたりもする

「製粉ミュージアム」では画面で小麦粉について学べたり、クイズを楽しめたりもする

「茂林寺」

「茂林寺」

「茂林寺」前の土産物屋にはタヌキがたくさん並んでいる

「茂林寺」前の土産物屋にはタヌキがたくさん並んでいる

見どころを写真で紹介

関連リンク

  • 館林市観光協会
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