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「東松山ぼたん園」発~「箭弓稲荷神社」経由~やきとり(豚) イメージ

2013年6月 更新

春の短い期間に種類豊富な牡丹が咲き誇る町、東松山

「東松山ぼたん園」発~「箭弓稲荷神社」経由~やきとり(豚)

東松山ぼたん園・箭弓稲荷神社・東松山のやきとり「大松屋」
埼玉県東松山市/最寄り駅:東武東上線東松山駅

大正時代に東武鉄道から贈られた牡丹の花が、いまも関東随一の牡丹園で生き続けている町、東松山。牡丹、藤、ツツジ、シャクヤクなどの花を愛でて、お腹が空いたら名物のやきとり(豚のかしら)に味噌だれをつけていただきますっ!

池袋から東武東上線で約55分、東松山駅に到着。

東松山市の花は4月下旬から5月上旬に咲く牡丹だ。これは1974年(昭和49年)に市制20周年を記念して制定された。
なぜ牡丹か、という話は大正時代にさかのぼる。

大正12年、東武東上線の坂戸~東松山の路線延長が竣功。それを記念して、当時の東武鉄道初代社長、根津嘉一郎氏が箭弓(やきゅう)稲荷神社に牡丹や藤、松を奉納した。その後、手厚い世話によって、神社の牡丹園は関東一の規模を誇るほどにまで大きくなり、多くの市民に親しまれたことから、市の花として制定されることになった。
現在その広さは約3500m²で、1300余株の牡丹を有し、樹齢250年以上という延命(ながらへ)の藤と呼ばれる藤棚や色とりどりに咲き乱れるツツジなどが来園客を魅了している。
この箭弓稲荷神社から一部の牡丹を移植して開園したのが、「東松山ぼたん園」だ。こちらは現在、約3万m²に9100株、350種以上の牡丹が咲き誇り、多くの来園客が観賞に訪れる関東有数の牡丹園として知られている。

東武東上線東松山駅

東武東上線東松山駅

ぼたんまつり期間、東松山駅構内では観光協会がマップなどを配布している

ぼたんまつり期間、東松山駅構内では観光協会がマップなどを配布している

「東松山ぼたん園」

「東松山ぼたん園」

「東松山ぼたん園」。白系牡丹。五大州、かな? 牡丹の種類が豊富

「東松山ぼたん園」。白系牡丹。五大州、かな? 牡丹の種類が豊富

2013年は4月27日から5月6日まで
「ぼたんまつり」が開催された。

開催期間中は駅から臨時バスが運行されている。片道100円。約20分間隔で発着する予定だが、道路状況によっては遅れることもある。
乗車するとなにやら民謡風の東松山の歌がはじまり、その後はやたらとエコーの効いた女性の声がテープで流れ、市の解説が聞ける。たまに運転手さんがそのテープとは違う解説をかぶせてくるので、どちらを聞いたらいいかわからなくなるのが玉に瑕。

約15分ほどで「東松山ぼたん園」に到着。
入口前では焼そばなどの軽食や鉢植え、さまざまな苗などが売られている。
園内は軽い傾斜がある丘のようになっていて、牡丹にこれほどの種類があったのかとあらためて感心させられるほどの多彩な種類の花々が観賞できる。牡丹以外にもツツジやシャクヤク、ハナミズキなどの花もたくさん植栽されている。
東屋で行われている太鼓の演舞の音が園全体に響き渡って、お祭りの雰囲気を盛り上げていた。

ぼたん園、縁結びの木、バット型絵馬・・・・・・
見どころが多い「箭弓稲荷神社」。

臨時バスで駅まで戻った。広大な敷地を歩いたので早々とご飯を食べようかと思っていたのだが、どうにも箭弓稲荷神社の牡丹と藤が見たくなってしまったので、向かうことにした。こちらは駅から徒歩3分ほどだ。
広い「東松山ぼたん園」を見た後なので、神社の牡丹園は、小さく物足りなく感じてしまうかもな・・・・・・と思っていたのだが、まったくの杞憂だった。
牡丹、シャクヤク、ツツジが所狭しに咲き誇り、素晴らしい景観。
広さは関係なかった。
さらに延命の藤は多くの人が足を止めて観賞する素晴らしい藤棚になっていた。樹齢250年以上とは、恐れ入る。

箭弓稲荷神社には縁結びの木や、その名前(やきゅう)にちなんでバット型の絵馬があったりもする。地元の人が親しみを持っている神社だ。
神社を出て駅の反対側へ向かう途中に、「なんじゃもんじゃの木」がある。神社にお参りに来た人たちが立ち寄って親しみ、多くの人に知られるようになった南方系の樹木だ。春には白い花を咲かせる。

「箭弓稲荷神社」。休日は多くの人が参拝に訪れる

「箭弓稲荷神社」。休日は多くの人が参拝に訪れる

「箭弓稲荷神社」。縁結びの木の前には「やっくん」と「きゅうちゃん」という狐のキャラが。木の全体像は“見どころ写真”参照

「箭弓稲荷神社」。縁結びの木の前には「やっくん」と「きゅうちゃん」という狐のキャラが。木の全体像は“見どころ写真”参照

やきとりの「松川屋」。このような店がたくさんある。躊躇せずに入って見よう

やきとりの「松川屋」。このような店がたくさんある。躊躇せずに入って見よう

東松山に来たら夜はコレを食べないと!
やきとり=かしら+味噌だれ、という方程式。

「東松山といえば?」と聞かれて、牡丹以外の回答で多いのは、「やきとり」らしい。臨時バスのなかの解説テープが言っていた。
しかし、東松山ではやきとりの暖簾が出ていても、焼かれるのは鶏ではない。そのほとんどが豚のかしら肉のことを指している。炭火で焼かれたかしら肉に辛味噌だれをつけて食べるスタイルの発祥が、ここ東松山なのだ。
なかでもその味噌だれを最初に作ったというのが、「大松屋」というお店。もともとは寄居に店を出していたが、昭和36年に東松山で開店。当時とお店の場所は変わったが、現在の場所に移ってからもすでに30年近くが経つという。炭焼きを担当するお母さんと、2人の娘さんがお店を切り盛りしている。このお店には独自の嬉しいルールがある。かしらは注文しなくても客の食べ進む状況を見て次々に焼かれ、出される。“かしらのわんこそば”状態なのだ。
味噌だれはカウンターに置かれたものから、肉に直接つける。皿に味噌だれを盛るのは、この店ではご法度。お母さんに注意されてしまう。また飲み物は同じものを頼むときは「おかわり」というのもルールのようだ。「グラスが空いたら入れますからね!」という娘さんの元気な声が飛ぶ。

味噌だれの味は店によって異なるので、食べ比べをしてみるのもいい。東松山焼鳥組合に加盟している約30軒のお店は、どこも1本120円という共通価格。

毎度のことだが、炭火で焼かれるかしら肉+味噌だれという東松山名物は、ついつい2軒目、3軒目と暖簾をくぐってしまうのだった。 写真・文/猫拾 ブミ

見どころを写真で紹介

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