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梅の里「越生」は一年中楽しめる イメージ

2012年08月 更新

つつじ、あじさい、大クスノキ・・・・・・植物に会いに行く

梅の里「越生」は一年中楽しめる

五大尊つつじ公園・上谷の大クス・あじさい街道・黒山三滝
埼玉県入間郡越生町/最寄り駅:東武越生線 越生駅

梅林が有名な埼玉県越生町。3月にもこのコーナーで紹介したが、四季折々の草花が咲く越生の町はいつ行っても楽しめる要素がたくさんある。歴史ある酒蔵所や県天然記念物の大クスノキ、さまざまな種類のあじさいに、家族でも楽しめるマス釣りスポットをまわってみた。

7月の越生へ。

埼玉県の越生(おごせ)。越生といえば梅林ということで、3月には越生梅林をはじめとした大高取山や黒山三滝をめぐるハイキングを紹介した。
しかし、越生は春だけがいいわけではない。夏には夏の楽しみがたくさんあるのだ。
というわけで、7月の越生へ行ってみた。
今回も東武鉄道の「おごせ散策きっぷ」を購入。路線バスを利用しつつ歩いてみる。

駅を出てから、前回(暖かくなったら「越生」へ行こう!【前篇】)はまっすぐ山へと入り、汗だくになって「世界無名戦士の墓」から大高取山の頂上へと向かった。今回は山越えはしない。
まっすぐに「五大尊つつじ公園」を目指す。
7~8月、12~1月の路線バスの運行は、平日も土日も1時間に1本。うまく時間を合わせて上手に利用したいものだ。この日のスタートは時間が合わなかったので、とりあえずバス通りを歩き出した。

10分ほど歩くと、空き地のような駐車場に興味深いものを見つけた。
「越生郵便局跡」「刀工『正近』工房跡」「越生今市村戸長役場跡」という碑だった。
「越生郵便局」は明治6年から昭和38年に存在し、「刀工『正近』工房」は文化年間から明治初期まで刀工がこの地に居住、「越生今市村戸長役場」は明治元年から明治17年まであったと書かれている。
ここは「来陽 駐車場」と看板が出ており、道の向かいに、「来陽 越生酒造 合羽屋本家」がある。歴史ある酒造所で、その建物は「江戸期の商家造り」とのことだ。「来陽」という銘柄が有名らしいが、ここは我慢して買わずに素通りした。まだ先は長いのだ。

おごせ散策きっぷを購入。おすすめです

おごせ散策きっぷを購入。おすすめです

「五大尊明王入口」。ここがつつじ公園への入口でもある。大高取山が正面に。あそこの頂上まで行ったんだよな

「五大尊明王入口」。ここがつつじ公園への入口でもある。大高取山が正面に。あそこの頂上まで行ったんだよな

五大尊明王の本堂へ上がる石段。手前には井戸もある

五大尊明王の本堂へ上がる石段。手前には井戸もある

つつじが咲いていなくても
見どころはある!(少し強がり)

そこからさらに10分ほど歩き、ようやく「五大尊ツツジ公園」という標識が見えてきた。
五大尊というのは五大明王の尊称のこと。本堂に五大明王が祀られている。その本堂のまわりの山裾、広い範囲をたくさんのつつじが色鮮やかに彩っているという。植栽されたのは享保年間(1716~1736)と伝えられている。
さぞや綺麗なのだろう、と想像しながら眺めてみた。・・・・・・そう、つつじといえば5月。夏にはもう花はなかった。残念。
本堂への階段を昇ってみる。途中にはイナフクミ様という蚕の神様や三峯神社のほこら、和合神宮・天満宮のほこらなどがある。
本堂へ向かって急な階段を上がると、あっという間に結構な高さまで登ってしまう。
これが越生だ。前回(暖かくなったら「越生」へ行こう!【前篇】)を思い出した。
本堂へお参りをして、つつじの咲いていない「五大尊つつじ公園」をあとにした。

樹齢1千年以上という県天然記念物の名木、
「上谷(かみやつ)の大クス」へと向かう。

バスに乗って「梅林入口」から歩くのがいいようだ。だがこの日はバス運行とのタイミングが合わず、結構歩いてしまった。
越辺川(おっぺがわ)の横を歩き、しっかりと実をつけている梅を眺めながら歩くと、またしても酒蔵さんに遭遇した。
こちらも創業が弘化元年(1844)という歴史ある酒蔵、「佐藤酒造店」だ。創業当時からの蔵や大きな釜が置かれ、店舗は新しくて綺麗だった。
まだまだ先は長い・・・・・・と思ったのに、「越生梅林」というブランド名と「店舗限定」という煽り、可愛らしいボトルに負けてしまった。
重くてもがんばって歩け。

歴史ある酒蔵の「佐藤酒造」。入りやすい雰囲気だからか、車で買い付けに来るお客さんも多かった

歴史ある酒蔵の「佐藤酒造」。入りやすい雰囲気だからか、車で買い付けに来るお客さんも多かった

上谷の大クスへ向かう途中。なにかいる

上谷の大クスへ向かう途中。なにかいる

「上谷の大クス」。ウッドデッキへ進めない。大きいんだけどこの位置からだとわかりづらいか・・・・・・。近くで見上げて写真を撮りたかった

「上谷の大クス」。ウッドデッキへ進めない。大きいんだけどこの位置からだとわかりづらいか・・・・・・。近くで見上げて写真を撮りたかった

「上谷の大クス」。この看板があったらもうすぐ

「上谷の大クス」。この看板があったらもうすぐ

一度は見ておきたい大クスノキ
整備強化にも期待。

「梅林入口」バス停からは舗装された緩やかな上り坂を歩く。住宅が建ち並んでいたはずの風景が、いつの間にか森に変わっていた。
林道を歩くと、進行方向のガードレール下になにやら生き物を発見。とおいのでよくみえない。「・・・・・・犬じゃないよな」と思って近づくと、なんと馬だった。繋がれているわけではなく、野良犬のようにガードレール下から顔を突き出してこっちを見ている。人には馴れているようだ。つぶらな瞳が可愛い。
牧場なのかな? なんて悠長に写真を撮っていたら、突然背後から、「うぉん! うぉん! うぉん! わぉん!」と数匹の犬たちが怒鳴りだした。
心臓がバクバクしだぞ、おい!
うるさいので足早に去る。

ようやく大クスの近くまで到着。ほぼ1時間の林道歩きだった。
樹齢1千年以上の大クスは昭和63年度の緑の国勢調査による全国巨木ランキングで16位、県内第1位となっている。平成元年の同調査では19位に下がってしまっているが、その姿は変わらずに圧巻だ。これほどの大きなクスノキが関東の山間部でここまで成長するのはとても珍しいとのこと。
ただ残念ながらウッドデッキが腐食しているらしく立ち入り禁止で、すぐ近くまで行くことは叶わなかった。早く直してほしい。

あじさいは季節限定(つつじも)
咲いているときに来よう!

また1時間以上かけて県道まで戻り、バス停「小杉」から「麦原入口」までバスに乗った。近い距離だが、少しでも休憩したかった。
そこから林道に入って進んだのが、「あじさい街道」。街道沿いに約5000本のあじさいが見られ、あじさい山公園では約8000本のあじさいが観賞できる。
歩きながらいろいろな種類のあじさいを観賞。このまま公園まで歩いてもいいのだが、その距離は約2.5km。往復で1時間半くらいかかるので、途中で引き返すことにした。ここまで予想以上に時間がかかってしまったので、このあとの行程を考えると駅まで戻るバスに間に合わなくなりそうだったのだ。
それでも多彩なあじさい(と虫たち)は見ることができた。

「あじさい街道」。この先も長い。時間配分を考えてウォーキング

「あじさい街道」。この先も長い。時間配分を考えてウォーキング

再び黒山三滝へやって来た。パワーをもらう

再び黒山三滝へやって来た。パワーをもらう

三滝へ向かう途中、炭火焼きをしているお店がある。ここがマスつり場

三滝へ向かう途中、炭火焼きをしているお店がある。ここがマスつり場

マスつり場。雨が降ったらお休み

マスつり場。雨が降ったらお休み

パワースポット「黒山三滝」
その手前でマス釣りができる。

このあとは前回(暖かくなったら「越生」へ行こう!【前篇】)も行った黒山三滝へと向かう。結構距離があるのでバスに乗りたいのだが、時間が合わず。とぼとぼ県道を歩いて、30分ほどしたら後ろからバスが来たので乗った。
「黒山」バス停で降りて、三滝へは1km強歩く。その途中には「三滝マスつり場」がある。
小さな釣り堀にマスとイワナがいて、釣ったその場で焼いてもらえる。生で持ち帰ってもOKだ。サオ代、釣った魚代、焼き代がそれぞれかかる。ほかにも野菜焼きや自家製梅干しなども売られていた。
釣りたい気持ちは三滝のごとく溢れていたのだが、バスの時間とのタイミングを考え、滝のように涙を流して泣く泣く釣り場をあとにした。
ここは時間に余裕があって、ひとりではなく、複数人でお腹を空かせてくるのがいい。釣りを楽しめば何尾も釣れてしまうけど、釣った魚はすべて持ち帰る決まりなので、ひとりではちょっと大変かもしれない。


「黒山」バス停で乗車し、今日歩いた県道を逆に走って駅まで戻った。
バスは「ニューサンピア埼玉おごせ」を経由する。ここは温泉やプール、スポーツ施設や大衆演劇の劇場、レストランなどがある複合施設で、宿泊もできるし日帰りでも楽しめる。越生には何度か来ているが、まだ行ったことがない。次回はここでゆっくりと遊ぶのもいいかもしれない。

東武鉄道では毎年恒例の「武蔵おごせハイキング大会」を開催。2012年は10月28日を予定している。 写真・文/はるやまひろぶみ

見どころを写真で紹介

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