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暖かくなったら「越生」へ行こう!【後篇】 イメージ

2012年03月 更新

梅の町、越生。ハイキング & 鉱泉で疲れを癒す

暖かくなったら「越生」へ行こう! 後篇

大高取山・越生梅林・黒山三滝・黒山鉱泉
埼玉県入間郡越生町/最寄り駅:東武越生線 越生駅

関東三大梅林のひとつがあり、梅はもちろん名産品。
パワースポットの滝があり、近くには鉱泉が湧き出ていて、明治創業の旅館もある。
そしてハイキングに最適な大高取山とくれば、天気のいい日に装備を整えて行くしかない!
楽しみ盛りだくさんの越生へは、暖かい日に行きたい!

※こちらは『暖かくなったら「越生」へ行こう!【前篇】』の続きです。

越生梅林の「梅まつり」は毎年開催
イベントもたくさん行われるのだが……

下りは枯れ葉で足を滑らせないように気を付ける必要がある。無事山を下りるとバス通りに出た。「自然休養村センター」近くに出たのだが、まだ歩くことになりそうなのでここでお土産は買わず、とりあえず梅林へと向かった。
バス通りを歩く。帰宅途中の小学生とすれ違い、「小学校があるのか」と思い地図を見たら、梅林まで結構距離があることに気づいた。普段なら歩けるが、ひと山超えてきた体にはちょっときつかった。

しかも辿り着いた越生梅林は、完全に蕾の状態。寒波のせいだ。
「梅まつり」のイベントも延期されているものが多く、入場料も無料になっているとのことだった。もう少し暖かくならないと咲かないか・・・・・・。

「梅乃里」の三色そば。白い麺の“白雪”、柚子の香りの“柚子きり”、白と黒の中間“おせいろ”。柚子きりはおかわりしたいくらいだった

「梅乃里」の三色そば。白い麺の“白雪”、柚子の香りの“柚子きり”、白と黒の中間“おせいろ”。柚子きりはおかわりしたいくらいだった

越生梅林。2月下旬ではまだ開花していない。例年より半月ほど遅いとのこと

越生梅林。2月下旬ではまだ開花していない。例年より半月ほど遅いとのこと

梅はまだ蕾状態。紅と白、どちらの梅が先に咲くのかな?

梅はまだ蕾状態。紅と白、どちらの梅が先に咲くのかな?

越生梅林の近くには手打ちそばをはじめ、
飲食店がいくつかある。

「梅乃里」に入った。テーブル席と座敷があり、天麩羅もオススメしているお蕎麦屋さんだ。メニューを見ると、「白雪」という蕎麦の実の芯だけを使った白いお蕎麦があるという。ほかにも柚子やけしの実を練り込んだ蕎麦(「柚子きり」「けしきり」)がある。どれにしようか迷っていたら、日によって変わるおまかせで3品を組み合わせてくれる「三色そば(盛り合わせ)」(1200円)というものがあった。白雪と柚子きりが入っていることを確認して、これにした。この日のもうひとつは白い蕎麦と黒い蕎麦の中間という、おせいろだった。

白雪は確かにおいしくてのど越しもいいのだが、蕎麦の実の芯だけを使っているせいなのか、あまり蕎麦の香りは感じられなかった。蕎麦の香りが苦手な人にオススメということなのかな。だとすると、これくらいがちょうどいいのだろう。
それよりも柚子きりに魅かれた。「こんなお蕎麦ははじめて食べた」とひとりごちたほど嬉しくなる、おいしい蕎麦だった。柚子が苦手でなければぜひ食べてみてほしい。買って帰りたかったが、お土産用はないという。残念。

黒山三滝でパワーをもらい、
鉱泉で疲れを癒す

ここから黒山三滝へ向かおうと思ったのだが、バスの時間を見ておかなかったのは失敗だった。ほぼ1時間に1本なのだ。移動の際はバス停時刻表をチェックしておくこと。

黒山三滝の手前には立派な杉がある黒山熊野神社が。バス移動だと途中下車しなければいけないので、次のバスが来るまで1時間ほど時間をつぶさなければならない。ちょっとつらいかもしれない。

黒山の停留所でバスを降りて、黒山三滝へ登りはじめたのはもう夕方だった。それでも戻ってくる人、これから見に行く人などがいて、この日めぐった中ではここがもっとも人通りが多かった。
黒山は昔、修験道の場であり、岩山をよじ登ったり滝に打たれたりする修行をしていたとされ、さまざまな宗教施設や遺跡も残っている。そんな霊山には天狗が住むということから名付けられたのが、下から登ってきて最初に見られる、天狗滝だ。
小さな橋をいくつか渡ることで、意外と近くまで行ける。落差20m弱と、それほど大きな滝ではないが。
さらに登り進むと、10mの男滝(おだき)と5mの女滝(めだき)が見られる。まっすぐに水が落ちる男滝と左下に控える女滝の2段に流れ落ちるバランスがよく、つい見入ってしまった。江戸時代には男女和合の象徴として信仰を集めたともいわれている。
この三滝は、近年パワースポットとしても人気が高まっているらしい。

「熊野神社」。見ての通り、ものすごく立派な杉の木が立っている

「熊野神社」。見ての通り、ものすごく立派な杉の木が立っている

黒山のバス停を降り、黒山三滝へ向かう入口にあるアーチ

黒山のバス停を降り、黒山三滝へ向かう入口にあるアーチ

黒山三滝の天狗滝への入口。ここから小さな橋を渡って奥へ

黒山三滝の天狗滝への入口。ここから小さな橋を渡って奥へ

黒山三滝の男滝と女滝。手前の橋は夫婦橋

黒山三滝の男滝と女滝。手前の橋は夫婦橋

黒山の鉱泉にある「田山花袋紀行の地」という碑。正面からだと草木で一部隠れてしまっているので、横から撮影

黒山の鉱泉にある「田山花袋紀行の地」という碑。正面からだと草木で一部隠れてしまっているので、横から撮影

「黒山鉱泉館」。由緒ある旅館。日帰り入浴は1000円。散策の帰りに立ち寄ろう

「黒山鉱泉館」。由緒ある旅館。日帰り入浴は1000円。散策の帰りに立ち寄ろう

治癒成分を含んでいるといわれている鉱泉。

ここから来た道を戻る。
黒山は明治初期に修験道が廃止され、時期を同じくして鉱泉が発見される。以後は入浴もできる観光地として栄え、昭和25年には「日本観光百選」にも選ばれた。また、大正時代から昭和初期には田山花袋や野口雨情などの文人が訪れ、鉱泉宿に逗留した。
「黒山鉱泉館」は田山花袋も泊まったといわれる、明治時代創業の老舗宿だ。建物は建て替えられているが、ずっとこの場で営業していることは館内の写真を見るとわかる。

日帰り入浴ができるので、くたくたの太腿をほぐすために入った。おごせ散策きっぷの割引で、通常1000円のところが800円になる。
鉱泉は、環境省が定める「鉱泉分析法指針」によって温泉とはいえないのだが、湯は確実に普通のお湯とは違うように感じた。疲れすぎたせいだけではないはずだ。
湯が肌に染み込み、すべすべにしてくれたような気がした。これは女性に体験してもらえれば、より真偽がはっきりするのではないだろうか。鉱泉は治癒成分を含んでいるといわれている。
間違いなく足の疲れはとれた。

さてすっかり暗くなったので、おごせ散策きっぷを使ってバスで駅へ戻ろう。
と思ったら、バスの本数が少ないことを忘れていた。


運動不足と計画不足は危険だということが身に沁みた越生ハイキングだった。
もちろん翌日は筋肉痛になった。

追加取材! 梅林が賑わう梅まつり
満開の見ごろは逃したくない

3月中旬、あらためて越生梅林へ向かった。
まだまだ寒い日が続く2012年の春。見ごろになっているのは紅梅だった。熟したような紅い花がみごとに咲き誇っている。
だが、紅梅と白梅は咲く時期がずれているらしく、白梅はまだ三分咲きほどの状態。これで白梅が見ごろになると、紅梅は散ってしまっているという。どちらも満開! という状態はないのか。
越生梅林は9割が白梅なので、まだ蕾も多いのだが、2月に比べると観光客は圧倒的に増えていた。
腰をかがめないと頭が枝にぶつかってしまいそうな梅のトンネルのような道もあり、開いている白梅の近くは梅の香りがほのかに漂っている。きっと満開になったら梅林全体がこの香りで満たされるのだろう。
売店も出ているし、ミニSLが梅林内をグルグル走っている。3月いっぱいはもう雨は降らずに、晴天になってほしいと心から思う。

梅まつりは3月20日までの予定だったが、期間を延長して3月31日までに変更された。 写真・文/はるやまひろぶみ

咲きはじめた白梅。蕾もあり、小さな花が咲いているとなぜか「がんばれ」と言いたくなってしまう

咲きはじめた白梅。蕾もあり、小さな花が咲いているとなぜか「がんばれ」と言いたくなってしまう

紅白の梅が競演。この時点では紅が優勢。もう少ししたら逆転する

紅白の梅が競演。この時点では紅が優勢。もう少ししたら逆転する

出店も多い。さつまいもスティックという埼玉らしいおやつが人気

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燃えるような紅梅がきれい

燃えるような紅梅がきれい

見どころを写真で紹介

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