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豊かな自然が残る東松山の名物といえば・・・!? イメージ

2011年6月 更新

自然と動物に触れ、夜はやきとりで休憩

豊かな自然が残る東松山の名物といえば・・・!?

こども動物自然公園・巌殿観音正法寺・東松山のやきとり
埼玉県東松山市/最寄り駅:東武東上線 高坂駅・東松山駅

絶滅危惧種のフンボルトペンギンが泳ぎ、コアラが木の上で寝ている東松山市にある県立の動物園。檻だらけの動物園と違って林の中を散歩しながら動物と触れ合えるのでハイキング気分で楽しめる。
たっぷりと自然を満喫したら、歴史が染み込んだ赤ちょうちんへ急げ!

池袋から東武東上線急行で約50分。

「東松山」駅のひとつ手前、「高坂」駅に降りると、改札手前の壁にはめ込まれている“記念銘板”なるものが目に留まった。「第1回 さいたま建築景観賞受賞」とあり、「若い世代が乗り降りすること、及び周囲の自然景観に配慮し、建築された駅舎です。」と書かれている。確かにここの駅は、東京電機大学、大東文化大学のキャンパスへ向かう学生や高校生が多く利用しており、活気に満ちているようだ。

「こども動物自然公園」。まさに、「自然公園」だ。お弁当を広げている家族やカップルも見られた

「こども動物自然公園」。まさに、「自然公園」だ。お弁当を広げている家族やカップルも見られた

「こども動物自然公園」。「ペンギンヒルズ」では水槽のなかでプカプカ泳ぐペンギンがすぐ近くに。絶好の記念撮影場所

「こども動物自然公園」。「ペンギンヒルズ」では水槽のなかでプカプカ泳ぐペンギンがすぐ近くに。絶好の記念撮影場所

駅西口を出て鳩山ニュータウン行きのバスに乗る。

7~8分ほどで到着した停留所が、その名もそのまま、「こども動物自然公園」。ここは岩殿丘陵の自然を生かした埼玉県立の動物園で、2010年に開園30周年を迎えた家族で楽しめる施設だ。動物園でありながら、なかにはピーターラビットに関する資料館や子どもたちが安心して遊べて絵本も読める「こどもの城」、アスレチック設備などがある。また、動物と直接触れ合えるコーナーやポニーの乗馬、牛の乳しぼりなどが体験でき、子どもたちが喜ぶこと請け合いだ。

「なんだ、子ども向けの遊び場じゃないか」と
言うなかれ。

「自然公園」という名称だけあり、園内は木々が生い茂っていて、木漏れ日のなかをゆっくりと散歩しながらまわれる。
大人でも園内でハイキングが楽しめるわけだ。たまに放し飼いになっている動物とも出会えて、楽しめたりギョッとしたりすることもある。
ミーアキャットやプレーリードッグ、レッサーパンダなどの愛らしい姿に思わず頬が緩み、ラクダのあまりの大きさに驚いたり珍しいハダカデバネズミの顔と動きに笑ったりしているうちに、2011年4月26日にオープンしたペンギンヒルズに辿り着いた。ここは、絶滅危惧種であるフンボルトペンギンの生態園として造波装置付きの水槽を設置。丘と緑のなかで暮らすペンギンたちを間近で見られるコーナーだ。水槽のなかで右へ左へと泳ぐペンギンと一緒に記念撮影もできる。もちろんペンギンは止まってはくれないけれど。
ペンギンヒルズからいちばん離れた東園にはコアラもいる。
ペンギンやコアラは時間が決まっているエサやりの時がいちばんの見どころ。ほかにも日によっていろいろなイベントが行われているので、確認してから行くのもいいだろう。
すべて観ようと思って園内をゆっくりまわれば、2時間でも3時間でもいられる。

「こども動物自然公園」。コアラは人気者なのに割と寝てばかり。13時の給餌時間にはのそのそと起きていた

「こども動物自然公園」。コアラは人気者なのに割と寝てばかり。13時の給餌時間にはのそのそと起きていた

「こども動物自然公園」。人気の癒し系、カピバラには子どもが生まれたばかり

「こども動物自然公園」。人気の癒し系、カピバラには子どもが生まれたばかり

「巌殿観音」の天然記念物、大銀杏。荘厳ささえ感じさせられる。来てよかったと思える

「巌殿観音」の天然記念物、大銀杏。荘厳ささえ感じさせられる。来てよかったと思える

階段を降りた先に見えるのが、「巌殿観音正法寺」の参道。門前町の古い家並みは往事の面影を残すいい雰囲気

階段を降りた先に見えるのが、「巌殿観音正法寺」の参道。門前町の古い家並みは往事の面影を残すいい雰囲気

静謐な巌殿観音正法寺で
大迫力の大銀杏を仰ぎ見る

天然記念物に指定された大銀杏がある、坂東札所十番の「巌殿観音正法寺」へ向かう。「こども動物自然公園」を出て左へ行き、坂を登った。途中、「埼玉県平和資料館」の展望台が見えたので、そちらへ向かってみる。

遠くから見える展望台は、近いのかと思ったが意外と遠かった。ただ、ここまでの道も両脇を木々が生い茂る気持ちのいい道だった。
ようやく展望台に上れる! と思ったら・・・・・・なんと、東日本大震災の影響でエレベーターが故障し、休止中だという。本来であれば、“関東平野が一望できる”という展望台だ。上りたかった。
もとの道に戻ってまた坂を上る。「こども動物自然公園」から直接来たら、約20分。寺らしきものは見えないのだが、「巌殿観音 この先」という看板がある。どうやら下へ伸びるトンネルをくぐれということらしい。入ってみると、陽射しが強い日だったのにトンネル内はひんやりとしている。
“霊場”という看板の文字が頭に浮かんだ。
トンネルを抜けると、思わず、「わあ・・・・・・」と声が漏れてしまった。天然記念物の大銀杏が目に飛び込んできたのだ。根が岩を割り、太く伸びて長い。動脈と静脈が絡み合うようでもあり、頑固な親爺さんが腕を組んでいるようでもある銀杏だった。圧巻である。見事な銀杏を見せてくれたお礼を兼ねてお参りをして、入ってきたトンネルを戻った。

四季の花が楽しめる物見山と
ふもとの名店「日の出家」

トンネルの反対側には「物見山公園」の入口がある。物見山は四季折々の花が楽しめる自然公園だ。途中で寄った「埼玉県平和資料館」からも物見山へ繋がっている。緩やかな坂は高齢のグループも花を観賞に来るようだ。
その入口の横にあるのが、「日の出家」。よくある観光地のお休み処のようにも見えるが、あにはからんや。このお店、50年以上の歴史があったとは。
以前はお酒なども出すお店だったらしいが、15年ほど前に息子さん夫婦が店を受け継ぎ、その頃から手打ちそば中心のお休み処に衣替えしたという。70代のお母さんも元気に働いている。
「子持ち白魚の天ぷら付そば」を頼んだ。
手打ちゆえに短めのそばは食べ応えがある食感。食べている途中で、すでに、「これはもう一度食べたくなるそばだ」と思ってしまった。

「日の出家」は50年以上の歴史を持つ。蕎麦中心のお店になってからは15年

「日の出家」は50年以上の歴史を持つ。蕎麦中心のお店になってからは15年

「日の出家」の「子持ち白魚の天ぷら付そば」(1000円)。天ぷらはカラリとおいしく揚がっている。そばは手打ちらしいコシ

「日の出家」の「子持ち白魚の天ぷら付そば」(1000円)。天ぷらはカラリとおいしく揚がっている。そばは手打ちらしいコシ

東松山「大松屋」の女将さん、黒瀬タツ子さん。「炭の前に立ち続けて50年」と笑う

東松山「大松屋」の女将さん、黒瀬タツ子さん。「炭の前に立ち続けて50年」と笑う

東松山周辺には50以上の焼き鳥屋さんが集まる。そのなかで東松山焼鳥組合の加盟店は約30店

東松山周辺には50以上の焼き鳥屋さんが集まる。そのなかで東松山焼鳥組合の加盟店は約30店

豚のかしら肉を使っても
「やきとり」と呼ぶ東松山生まれの名物

陽射しを浴びて歩き回り、動物を見て童心に返ったら、夜はお隣の「東松山」駅へ。
ここには「やきとり」のちょうちんを掲げた店がたくさんある。それもそのはず、豚のかしら肉を使った炭火焼きはこの東松山が発祥といわれているからだ。丁寧に焼いた串焼きに辛味噌だれをつけて食べるのが東松山スタイル。いまでは「やきとん」という呼び方もごく普通に使われているが、ここ東松山では豚肉を使っていても「やきとり」と呼ばれている。
なにを隠そう、串焼きのなかでも“かしら”がいちばん好きなので、駅を出てからヨダレが垂れそうなのをこらえるのが大変だった。そして辿り着いたのが、東口から7~8分ほど歩いたところにある「大松屋」。ココこそが最初に豚のかしら肉と味噌だれを使った店だという。もともとは寄居に店を出していたが、昭和36年に東松山で開店。かしら肉を使い始めて、韓国人のご主人がちょっと辛い味噌だれを開発した。当時とお店の場所は変わったが、現在の場所に移ってからもすでに27年が経つという。炭焼きを担当するお母さんと、2人の娘さんがお店を切り盛りしている。

“かしらのわんこそば”状態

カウンターに座ると、「かしらは出てきますから、それ以外注文があったら言ってくださいね」と言われた。意味がわからなかったので訊くと、やきとりはすべて1本120円で、かしらは注文しなくてもお客さんの食べ進む状況を見て次々に焼かれ、出されるということだった。なんとも嬉しい“かしらのわんこそば”状態だ。もちろんストップは自由にできる。このシステムは、「大松屋」さん独自のもの。「かしらはいくら食べても飽きませんからね」とお母さん。味噌だれはカウンターに置かれた容器から客が自分でつける。「大松屋」の味噌だれはそれほど“辛さ”を前面に出したものではなかった。
これは店によってそれぞれ味が異なる。味噌だれ比べをしてみるのも一興かもしれない。
満腹になる前にお会計をして店を出た。次の店に向かうために。 写真・文/はるやまひろぶみ

駅に近い店、「松川屋」のかしらとつくね。加盟店はかしらのおいしさもさることながら、歴史が染み込んだカウンターで呑む喜びも味わえる

駅に近い店、「松川屋」のかしらとつくね。加盟店はかしらのおいしさもさることながら、歴史が染み込んだカウンターで呑む喜びも味わえる

見どころを写真で紹介

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