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ハイキング体験レポート

鬼怒沼湿原ハイキング

2016年8月 更新

鬼怒川源流域にある温泉山小屋に泊まり、山上の別天地を目指す

鬼怒沼湿原ハイキング

栃木県日光市/最寄り駅:東武鬼怒川線鬼怒川温泉駅

山深い鬼怒川の源流域を歩いて秘湯を擁する山小屋へ。
翌日は山上にひっそりと佇む鬼怒沼湿原の絶景を目指そう

今回体験したコース

自然ハイキング

奥鬼怒コース

自然ハイキング コースマップ ナビ

使い方

  • 地図の移動:地図上でクリックしたまま動かす。
  • 案内を見る:数字のポイントをクリックすると、案内が表示されます。
奥鬼怒コース 地図
  • 01
    女夫淵のバス停。トイレと室内の休憩スペースがある。

    女夫淵のバス停。トイレと室内の休憩スペースがある。

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  • 02
    スタート地点は、いきなり長い階段の登りから始まる。

    スタート地点は、いきなり長い階段の登りから始まる。

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  • 03
    急登を登りきるといきなり現れる分岐。ここは右へ下っていく。

    急登を登りきるといきなり現れる分岐。ここは右へ下っていく。

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  • 04
    「鬼怒の中将乙姫橋」を渡って対岸へ。下を流れるのは鬼怒川だ。

    「鬼怒の中将乙姫橋」を渡って対岸へ。下を流れるのは鬼怒川だ。

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  • 05
    道は穏やかだか、ところどころに「落石注意」の看板が掲げられている。油断なく通過しよう。

    道は穏やかだか、ところどころに「落石注意」の看板が掲げられている。油断なく通過しよう。

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  • 06
    「二ツ岩橋」と「砥の岩橋」という小さな橋を連続して渡る。

    「二ツ岩橋」と「砥の岩橋」という小さな橋を連続して渡る。

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  • 07
    コース上に最初に現れるのが八丁湯。

    コース上に最初に現れるのが八丁湯。

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  • 08
    八丁湯の次に現れるのが加仁湯の大きな建物。大きな提灯がよく目立つ。

    八丁湯の次に現れるのが加仁湯の大きな建物。大きな提灯がよく目立つ。

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  • 09
    加仁湯からは一度折り返すように坂を登り、林道に出たら再び鬼怒川上流を目指す。

    加仁湯からは一度折り返すように坂を登り、林道に出たら再び鬼怒川上流を目指す。

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  • 10
    雰囲気が素晴らしい日光沢温泉。今回の宿泊地だ。

    雰囲気が素晴らしい日光沢温泉。今回の宿泊地だ。

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  • 11
    翌朝、日光沢温泉を出発するとすぐに「筬音橋」を渡る。

    翌朝、日光沢温泉を出発するとすぐに「筬音橋」を渡る。

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  • 12
    ヒナタオソロシの滝展望台への分岐。ここは右の鬼怒沼方面へ。

    ヒナタオソロシの滝展望台への分岐。ここは右の鬼怒沼方面へ。

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  • 13
    オロオソロシの滝展望台。前方にはロープが張られているので、それより前に出ないように。

    オロオソロシの滝展望台。前方にはロープが張られているので、それより前に出ないように。

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  • 14
    森の先が急に開けてきたら鬼怒沼湿原に到着だ。

    森の先が急に開けてきたら鬼怒沼湿原に到着だ。

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鬼怒川温泉駅から日光市営バスに乗ること約1時間半。終点の女夫淵バス停が今回のスタート地点だ。ちなみにこの女夫淵、以前は女夫淵温泉と呼ばれていたのだが数年前の温泉旅館が廃業、現在は単に女夫淵という名前に変わったが、どちらも同じ場所なので誤解のないように。

関連MAPポイント
女夫淵のバス停。トイレと室内の休憩スペースがある
01

女夫淵のバス停。トイレと室内の休憩スペースがある。

ハイキング体験レポート本文 挿絵
ハイキング体験レポート本文 挿絵

歩き始めてすぐに鬼怒川を渡ったところにスチール製の階段が延びており、そこが登山口だ。いきなりの急階段だが、ここはこの日一番の急坂といってもよいところなので、ゆっくりと登っていこう。登りきったところで分岐が現れるので右へ。しばらく下って行くと吊り橋で再び鬼怒川を渡る。

関連MAPポイント
スタート地点は、いきなり長い階段の登りから始まる
02

スタート地点は、いきなり長い階段の登りから始まる。

急登を登りきるといきなり現れる分岐。ここは右へ下っていく
03

急登を登りきるといきなり現れる分岐。ここは右へ下っていく。

「鬼怒の中将乙姫橋」を渡って対岸へ。下を流れるのは鬼怒川だ
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「鬼怒の中将乙姫橋」を渡って対岸へ。下を流れるのは鬼怒川だ。

ここから先は激しいアップダウンもなく、鬼怒川沿いを緩やかに登っていく快適な登山道だ。ただし、登山道のすぐ右側が崖になっているところがあり、落石注意の看板がある。部分的には最近落ちてきたのはと思わせる岩が登山道上に転がっていたりもするので、そんなところは注意深く、かつ速やかに通過したい。

関連MAPポイント
道は穏やかだか、ところどころに「落石注意」の看板が掲げられている。油断なく通過しよう
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道は穏やかだか、ところどころに「落石注意」の看板が掲げられている。油断なく通過しよう。

穏やかで気持ちのよい遊歩道

スタートしてすぐにちょっとした登りがあるが、初日の行程の大半は穏やかで気持ちのよい遊歩道

鬼怒川沿い

日光沢温泉までは、鬼怒川沿いをつかず離れず歩いていく

疎林のなか

途中からは開放的な疎林のなかをいく。木洩れ日が気持ちよい

登山道の周囲にはさまざまな樹木が生い茂り、夏には新緑が、秋には紅葉が美しい。かたわらを流れる鬼怒川の水面を注意深く観察すれば、ときにはイワナの姿を目にすることもあるだろう。
そんななか二度ほど小さな橋を続けて渡り、さらに川沿いを歩き続けるとやがて現れるのは八丁湯だ。ここは昔ながらの建物と現代風のログハウスが並んでいて興味深い。八丁湯からさらに進むと頭上に奥鬼怒林道の橋が高く架かり、その先に加仁湯温泉が見えてくる。加仁湯からは一度折り返すようにして林道に上がり、再び林道を上流に向かってしばらく歩けば、やがて今日の宿泊地である日光沢温泉が見えてくる。

関連MAPポイント
「二ツ岩橋」と「砥の岩橋」という小さな橋を連続して渡る。
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「二ツ岩橋」と「砥の岩橋」という小さな橋を連続して渡る。

コース上に最初に現れるのが八丁湯。
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コース上に最初に現れるのが八丁湯。

八丁湯の次に現れるのが加仁湯の大きな建物。大きな提灯がよく目立つ。
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八丁湯の次に現れるのが加仁湯の大きな建物。大きな提灯がよく目立つ。

日光沢温泉は木造二階建ての落ち着いた温泉宿だ。年輪を重ねた建物をしっかりと手入れをしつつ、いかにも山中の秘湯温泉宿といった風情を醸し出しているのが好ましい。温泉は内風呂のほか、泉質の異なる露天風呂が二つある。露天風呂は混浴が基本だが、夜には女性専用の時間も設けられている。ちなみにこの日通過した八丁湯と加仁湯は、宿泊者にかぎり女夫淵からの送迎バスを利用できるが、日光沢温泉には徒歩のみでしか来ることができない。まさにハイカーのための宿といっていいだろう。ここではじっくりと体を休め、明日の山歩きに備えよう。

関連MAPポイント
加仁湯からは一度折り返すように坂を登り、林道に出たら再び鬼怒川上流を目指す。
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加仁湯からは一度折り返すように坂を登り、林道に出たら再び鬼怒川上流を目指す。

雰囲気が素晴らしい日光沢温泉。今回の宿泊地だ。
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雰囲気が素晴らしい日光沢温泉。今回の宿泊地だ。

光沢温泉

沢沿いに静かに佇む日光沢温泉。落ち着いた雰囲気をもった快適な宿だ

日光沢温泉の部屋

日光沢温泉の部屋。テレビはなく、聞こえてくるのは鳥や蝉の鳴き声と沢の音だけ

日光沢温泉の露天風呂

日光沢温泉の露天風呂。これ以外にも泉質の異なる露天がもうひとつある

オロオソロシの滝

展望台から谷の反対側を望むと、オロオソロシの滝が遠くに見えた

登山道脇にギンリョウソウが咲いていた

登山道脇にギンリョウソウが咲いていた。葉緑素を持たない真っ白い姿が特徴的

翌朝は日光沢温泉を出発。この日の道は昨日とはうって変わって急勾配の登りが続く。樹林帯のなかなので風も通りにくく、汗をかかされるところだが、腰を据えてじっくり高度を稼いでいこう。途中、「オロオソロシの滝展望台」と呼ばれる場所にはベンチを設置されているので、ここで一服入れていこう。デッキから谷の向こう側の山腹を眺めると、一筋の白い水流が流れ落ちているのが遠望でき、これがオロオソロシの滝だ。

関連MAPポイント
翌朝、日光沢温泉を出発するとすぐに「筬音橋」を渡る。
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翌朝、日光沢温泉を出発するとすぐに「筬音橋」を渡る。

ヒナタオソロシの滝展望台への分岐。ここは右の鬼怒沼方面へ。
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ヒナタオソロシの滝展望台への分岐。ここは右の鬼怒沼方面へ。

オロオソロシの滝展望台。前方にはロープが張られているので、それより前に出ないように。
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オロオソロシの滝展望台。前方にはロープが張られているので、それより前に出ないように。

鬼怒沼湿原までの行程を半分ほど過ぎるあたりから、ようやく登りが緩やかになってくる。それにともなって、ウラジロモミやコメツガといった周囲の原生林を楽しむ余裕も出てくるだろう。登山道にも断続的に木道が設置されるようになり、やがてすべて木道敷きの道に変わると、目指す鬼怒沼湿原はまもなくだ。暗い樹林帯から明るい湿原へ。このコントラストが楽しい。

関連MAPポイント
森の先が急に開けてきたら鬼怒沼湿原に到着だ。
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森の先が急に開けてきたら鬼怒沼湿原に到着だ。

ちょっと険しい場所に設置されていた補助ロープ

途中、ちょっと険しい場所に設置されていた補助ロープはしっかりと苔むしていた

ウラジロモミやコメツガの森

後半はウラジロモミやコメツガの森のなかを抜けていく

周囲にクマザサが増え、道が平坦になってくる

周囲にクマザサが増え、道が平坦になってくると鬼怒沼湿原はもうすぐだ

鬼怒沼湿原

鬼怒沼湿原。それまでの深い森のなかから一気に山上の別天地に飛び出す

鬼怒沼湿原は標高2000メートルに位置する高層湿原で、東西410メートル、南北720メートルにわたって広がっている。大小250あまりの池塘が点在し、周囲にはさまざまな湿性植物が育っている。6月から8月にかけては、それらが次々に花期を迎え、そのころはさながら山上の別天地のような趣となる。南北を貫くように木道が設置されているので、くれぐれもそれ以外の場所へは足を踏み入れないように。ベンチもいくつかあるので、ここでお昼にするのもいいだろう。北の外れには避難小屋があり、突然の天候悪化などの場合には利用できる。
鬼怒沼の絶景を満喫したら、帰りの女夫淵からバス時間を意識して下山の路につこう。女夫淵から来た道をそのまま戻ることになる。日光沢温泉からの往路が急登だったぶん帰路は下り基調となるが、足には疲労が溜まってきている。くれぐれも滑落などの事故には注意したい。時間に余裕がある場合は、来るときに通ったいずれかの温泉に立ち寄って、山旅の疲れを癒やしてから帰るのもいいだろう。 写真・文/佐藤 徹也

交通情報

最寄り駅の鬼怒川温泉駅へは東武線特急「きぬ」を利用して浅草駅から約2時間。そこからは日光市営バスの「女夫淵」行きで終点女夫淵まで約1時間35分。女夫淵行きのバスは午前中は7時35分発、と10時15分発の2本のみ。そのため、浅草駅を朝8時に出る特急「きぬ103号」で鬼怒川温泉駅に9時59分着。そこから10時15分のバスに乗り継いで、女夫淵に11時50分着というスケジュールがお勧めだ。帰路は女夫淵発鬼怒川温泉駅行きのバスは12時45分発か15時25分のバスがあるので、この時間に間に合うように行動計画を考えたい。

交通情報イラスト

アドバイス

日光沢温泉までは穏やかな道が続く、鬼怒川沿いの遊歩道。指導標もほぼ一本道なので道に迷う可能性は低いだろう。日光沢温泉から鬼怒沼湿原までは、前半は急登が続くが、後半は次第に緩やかな道になる。トイレはスタート地点の女夫淵バス停にある。日光沢温泉の標高は1400メートル、鬼怒沼湿原は2000メートルと高い。朝晩は冷えることもあるので、夏でも防寒ウエアの用意は忘れずに。日光沢温泉の予約は0288-96-0316。
2016年7月踏査。

アドバイスイラスト

コース地図の印刷や、移動時間の情報など

鬼怒沼湿原ハイキングコースの概要を見る
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