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温泉郷の周辺情報をご紹介

東武鉄道で行く、奥日光温泉郷の旅
栃木県日光市の名湯、秘湯がある「奥日光温泉郷」。

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いろは坂を上り、日光連山を越えるとそこは秘境「奥日光」。
硫黄泉が豊富に湧き、観光スポットも多い人気温泉地へ行ってみよう。

戦場ヶ原

戦場ヶ原

自然に身を委ねて、壮大さや美しさを全身で感じるのが奥日光の楽しみ方だ。

栃木県日光市に広がる男体山、女峰山などの日光連山から、西にある湯ノ湖を越えた先の金精峠(こんせいとうげ)東麓あたりまでが、「奥日光」と呼ばれる地域だ。いろは坂を上りきったあたりから奥日光と呼ぶこともあり、その場合は中禅寺湖を含む場合もある。
公式に地区名として “奥日光” が使えているのは、国有林として管理されている地域に隣接している湯元温泉だけ。その湯元温泉は、日光山開山の祖である僧の勝道上人によって788年(延暦7年)に発見されたといわれている。
湯元温泉は温泉街として多くの観光客が訪れるが、自然に囲まれた秘境ゆえ、ネイチャーウォッチングやスキーは行われるが、歓楽的な施設はほとんどない。とにかく自然に身を委ねて、壮大さや美しさを全身で感じるのが奥日光の楽しみ方だ。

奥日光湯元温泉の源泉。ぶくぶく湧いている。以前は近くに公衆浴場があったという

奥日光湯元温泉の源泉。
ぶくぶく湧いている。
以前は近くに公衆浴場があったという

日光山温泉寺。参道の奥に本堂があり、温泉に入れる(有料) 小さな間欠泉。間をおいてピュピュッと出る 「あんよの湯」。源泉から高温の湯をそのまま引いている。自然に冷めてちょうどよい温度に。料金は「気持ち」のチップ制

「あんよの湯」。
源泉から高温の湯をそのまま引いている。
自然に冷めてちょうどよい温度に。料金は「気持ち」のチップ制

足湯の「あんよの湯」。結構入れかわり立ち替わり人がやってくる 東武日光駅。構内でバスのチケットを買って湯元温泉へ向かう

奥日光湯元温泉には、勝道上人が温泉を発見した、温泉に入れるお寺として知られる「温泉寺」がある。

奥日光湯元温泉には、勝道上人が温泉を発見した、温泉に入れるお寺として知られる「温泉寺」(地図:point B)があり、その横に源泉が広がっている。ボコボコと地中から湧き出ている硫黄泉は、場所によって温度が違う。ブシューっと吹き出す小さな間欠泉もある。
冬の源泉の様子はこちらで。(「電車でハイキング」
近くには誰でも入れる足湯「あんよの湯」もある。30分ほど浸かってから乾かしたら、驚くほど足がしっとりした。お風呂にはゆっくり浸かるべし、だね。

では、湯元温泉からいろは坂の手前まで行ってみよう。東武バスのフリーきっぷを使ってもいいし、湯元温泉から東武日光駅(地図:point A)までのチケットがあれば、一方向に限り途中下車して再乗車も可能だ。

間近で見られる岩肌を滑る滝
お不動様が見られたら御利益が!?

まずは湯元温泉の南にある湯ノ湖から溢れる湖水が、三岳の溶岩流によってできた岸壁を流れ落ちる、高さ70mの湯滝(ゆだき)(地図:point C)へ。

駐車場があるほうから歩いていくと、滝の姿は見えないのだが、少しずつ水が流れ落ちる音が聞こえてきてワクワクしてくる。
土産物屋と食事処がある「湯滝レストハウス」を越えると、突然眼前に湯滝が現れた。
近い。
真下に落ちるのではなく岩肌を流れ落ちる形なのだが、水量も多く、最大幅25mといいう滝はやはり迫力がある。
滝壺の前に観瀑台があり、平日だというのに多くの人で賑わい、誰もが滝へカメラを向けていた。

近年、滝の下の方にお不動様が姿を現したともいわれており、その姿が見えたら御利益があるらしく、パワースポットとしても注目を集めている。
栃木の景勝百選のひとつだ。

ここから湯川の流れる方向へ進み、落差僅か5mながらその美しさで人気の小滝方面へ行って戻ってくる1周1.4kmの散策コースもある。

湯滝。前夜の雨で水量が多いからか、お不動様らしき姿はいまひとつわからず

湯滝。前夜の雨で水量が多いからか、お不動様らしき姿はいまひとつわからず

湯滝の観瀑台。間近で見られて迫力が感じられる

湯滝の観瀑台。
間近で見られて迫力が感じられる

ちたけそばとゆば天。隣のテーブルのご婦人3人組は、これプラスあゆの塩焼きを食べていた。食欲がある健康体ですね

ちたけそばとゆば天。
隣のテーブルのご婦人3人組は、これプラスあゆの塩焼きを食べていた。食欲がある健康体ですね

湯滝の横に伸びる階段。約400m登れば湯滝のてっぺんまで行ける。がんばれ

湯滝の横に伸びる階段。
約400m登れば湯滝のてっぺんまで行ける。
がんばれ

湯ノ湖。釣りをする人たち。鴨もいる

湯ノ湖。
釣りをする人たち。鴨もいる

湯滝のてっぺんからの景色。写真上のほうに観瀑台が見えるかな~ 炭火で焼かれるあゆたち。奥にはだんごも見える

まずは腹ごしらえ。
湯滝レストハウスではそばを中心に、「草だんご」「ゆず味噌焼きだんご」(各300円)や「あゆ塩焼き」(500円)なども売られている

きのこの出汁で食べる「ちたけそば」(980円)と日光名物「ゆば天」(530円)をいただくことにした。
右下写真ではわかりづらいかもしれないが、つけ汁は茄子なども入っていて、とても具だくさん。食べ応えがあった。

腹ごしらえは終わったのだが、散策コースへは行かないことにした。
湯滝に向かって右側に階段があり、湯ノ湖(地図:point D)へと出られるようで、滝を上から見ることもできるらしい。そちらへ行くことにしたのだ。
距離は約400mと書いてある。…檜枝岐温泉の展望台を思い出した。あちらは500mだったはず。
大丈夫か…!?

こちらは「湯川遊歩道」というだけあり、段差もきつくないし階段がしっかりと整備されていた。杞憂に終わってよかった。

登りきると滝の真上から先ほどいた観瀑台を見下ろすことができる。
下のほうに人が小さく見える。
そして横を見ると湯ノ湖が広がっているという素晴らしいシチュエーション。
湖畔の散策路は涼しくて景色もいい。ぜひブラブラしてみてほしい。

湯ノ湖を1周してしまう勢いで歩いていたのだが、ハッと我に返り国道へと戻った。
1周は約70分かかる。


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光徳牧場でアイスクリーム
戦場ヶ原をチラ見

「日光アストリアホテル」(地図:point E)がある光徳温泉へ向かう。

ホテルのすぐ前に光徳牧場があり、広大な敷地内で牛たちがゆったりとした動きで草をハモハモと食んでいた。
柵の周りではやや高齢な方々が写生をしている。会話が聞こえてきた。

特に乗馬コーナーや乳搾り体験などがあるわけでもない、のんびりとした牧場。
敷地の一画に売店があり、バーベキューレストランと土産物屋さんがある。その横では牛乳とアイスクリームが売られていた。もちろんここの牛たちの乳を使ったものだ。
アイスクリームを購入。

おいしかった。濃厚で。

光徳牧場のアイスクリーム。ひとつ300円

光徳牧場のアイスクリーム。
ひとつ300円

光徳牧場。約3万平方メートルの広い敷地にゆっく~りしている牛たち

光徳牧場。約3万平方メートルの広い敷地にゆっく~りしている牛たち

光徳牧場。牛乳せんべい(650円)などのお土産も売っている 光徳牧場。バーベキューレストランや土産物屋が入っている

ここから三本松へ向かう。レストランや土産物屋がある国道沿いのSA的な場所の近くに戦場ヶ原の展望台(地図:point F)があるという。

ちょっと頑張れば歩ける距離だが、変化がない国道を歩くことになるので、タイミングがあえばバスに乗った方がいいだろう。

戦場ヶ原という名称から、「昔、ここでなにか戦闘が行われた?」と思う人も多いかもしれないが、この名の由来は伝説から来ている。中禅寺湖をめぐる領地争いをした男体山の神と赤城山の神が争ったのが、この400ヘクタールの湿原だったという話だ。

展望台へ到着。

広大な湿原と遠くの山々が見渡せる…のだが、口をついて出てきたのは、「ふーん」という言葉。
確かに気持ちがいいのだが、15畳ほどの展望台から景色を望むだけでは、少し物足りなかった。訪れる人たちも、やはり軽く景色を見たらスイッと踵を返していくばかり。
湯滝レストハウスのご主人に戦場ヶ原について聞いたときに答えてくれた言葉を思い出してしまった。
「原っぱですよ」。

展望台から見るだけではなく、尾瀬の木道みたいなものを通して湿原に降りられて、南北から湯滝方面へと歩けるようにしたら、もっと楽しめる観光名所になるような気がするのだが…。いろいろと問題もあるのだろうか。

戦場ヶ原。広大な湿地と山々を観賞

戦場ヶ原。広大な湿地と山々を観賞

華厳の滝。土産物屋や食事処がある。アユとイワナの塩焼き(500円)も

華厳の滝。土産物屋や食事処がある。アユとイワナの塩焼き(500円)も

日本三大名瀑のひとつ!
日光といえばココでしょう

バスでいろは坂の手前まで戻った、「中禅寺温泉」バス停で降りる。

そこから3分ほど歩けば、もう滝の音が聞こえてくる。
売店や食事処があるところから下を覗くとそこに華厳の滝が。上から見る形だ。
もちろんこれで、「華厳の滝、見たよ」とは言えるが、やはり正面から見ないままで帰るわけにはいかない。

華厳の滝正面。97mの迫力。水しぶきも降りかかってくる

華厳の滝正面。
97mの迫力。水しぶきも降りかかってくる

華厳の滝。売店などがあるところから見えた。上から見る形 華厳の滝正面。97mの迫力。水しぶきも降りかかってくる
華厳の滝エレベーター乗り場。大人昇降1回530円

華厳の滝エレベーター乗り場。
大人昇降1回530円

おいしい水で作られたお酒も日光名物。左から特別純米生、にごり原酒、純米地酒焼酎。右は日本酒みたいに見えるけど、25度の焼酎。ストレートで飲まない方がいい

おいしい水で作られたお酒も日光名物。
左から特別純米生、にごり原酒、純米地酒焼酎。
右は日本酒みたいに見えるけど、25度の焼酎。
ストレートで飲まない方がいい

滝正面の展望台(地図:point G)へは、昭和5年にできたという100mを昇降する高速エレベーターに乗る。

高速とはいえ、つらい加速度を感じることなく到着。昭和5年制作だから優しいのかな。
エレベーターを降りてから歩く地下道はひんや~りしている。真夏だったらさぞや気持ちいいことだろう。
下り坂と階段を経て出たところが正面の展望台。ひと目見て、やはり滝は正面から見るのがいちばんいいのかもしれないと感じた。いや、湯滝のてっぺんからの景色もかなりよかったけどね。
展望台は3階に分かれていてそれぞれから華厳の滝以外の滝もいい角度で見られるようになっている。ここには「涅槃の滝」「般若の滝」などがあり、すべて釈迦の五時教から名付けられているという。

滝が間近で見られるようになったのは明治33年。四季や水量でその表情を変える華厳の滝は、その高低差約97m。滝そのものの迫力や美しさはもちろんだが、自然に削られていった岩盤など、周囲にもたくさん見どころがあるので、この展望台ではぜひクルクル回っていろいろなものを見てほしいと思う。

もし時間に余裕があれば、第2いろは坂中腹にある明智平ロープウェイに乗り、明智平からの遠景を望むのも気持ちいい。中禅寺湖や男体山とともに華厳の滝が見られる。

この日はすでにタイムアップが近かったので、東武バス乗り場から歩いて行ける中禅寺温泉の「日光レークサイドホテル」(地図:point H)で日帰り入浴をして帰ることにした。

バスに乗り遅れないように気をつけねば。

取材・文:はるやまひろぶみ

【2012年10月 更新】

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