16:15「湯沢屋酒店」でお酒を購入
美恵子さんは以前来たときもお酒を買って送ったという。
新装オープンした酒屋「湯沢屋」へ。
にごり酒をいくつか試飲させてもらう。
文「試飲だけして買わないというわけにはいかないよな」
美「うん、でもとても飲みやすくておいしいね、にごり酒」
「湯沢屋」のお母さんおすすめの、生にごり酒を生ゆず酒で割るものも試飲。
文「あーこれはおいしいね。このゆず酒も買わないと」
美「このゆず酒はこれだけでもかなりおいしいね」
さすが舌が肥えている。蜂蜜を使っていない生酒のゆず酒だ。
ほかにもここでしか買えないお酒をたっぷり購入した。
16:20とち餅購入
前回来たときに美恵子さんが買ったおいしい「とち餅」を買いに行く。
美「そこのお母さんが毎朝作って売っているの。とてもおいしいからお父さんに食べてほしくて」
店に行ってみると、椅子に座ってまどろんでいる女性が。
すぐに起きて対応してくれた。
「一緒に入っているきなこにチョンとつけて食べてくださいね。固くなったら少しあぶると柔らかくなりますからね」
美「これはお土産じゃなくてお部屋でお父さんと食べますね」
文英さんが食べたことないだろうから味わってほしいという旦那さん想いの美恵子さんだった。
16:30「本家伴久」にチェックイン
今夜の宿「本家伴久」にチェックイン。
宿に入ると、「いらせられませー!」という独特な台詞とともに太鼓が打ち鳴らされる。
女将さんは平家直系で、1666年創業の老舗。柱や床の材にも歴史が感じられる宿だ。
部屋からは湯西川沿いに造られた氷の芸術「氷瀑」を見ることができる。これは水を撒いて凍らせたもので、「本家伴久」のオリジナル作品。ライトアップされた幻想的な風景は露天風呂からも見られる。
今回おふたりが泊まった部屋は角部屋で、氷瀑も見えるし「志おや」近くの赤い湯前橋も見えた。
美「この部屋の土壁が懐かしいわ。実家を思い出します」
文「部屋を仕切る板戸も懐かしいな。うちの実家を思い出すよ」
マッサージチェアもついた部屋でひと休み。食事の時間を待つことに。
18:30囲炉裏会席料理を堪能する
夕食は1994年(平成6年)に源平の和睦が行われた「かずら橋」という吊り橋を渡って行く「平家隠れ館」でいただく。
本来なら夕食前に温泉に入りたいところだが、今回は少し離れた会場の「かまくら祭」を見に行くので、湯冷めをしないように後回しとする。
食事は囲炉裏料理と地産の食材を使った会席料理だ。
美「ここは本当に静かな宿ですね。落ち着いて食事ができます。宴会とかをしたい人は別の宿へ行くんでしょうね」
文「部屋にいてもとても静か。ふたりで実家へ帰ったみたいな感覚だねと話していました」
ボリュームもたっぷりで滋味に富んだ料理ばかり。
美「囲炉裏で焼いた料理は淡泊な味わいでとてもおいしいです」
仲居さんとの話も弾むおふたり。
20:00いざ、「かまくら祭」へ
夕食後はいよいよ「かまくら祭」に出発。
「本家伴久」が送迎バスを出してくれる。
出発する時点では雪がはらはら舞う程度だった。
バスを降りてしばし歩く。道の端はイルミネーションで飾られている。遠くに見える会場のライトで照らし出された空間を見ると、雪の量がかなり多い。
文「あのあたりはかなり降っているみたいだよ」
イルミネーションの道を抜けると、まずは無数の小さなかまくらが迎えてくれた。
さらにその先に大きなかまくらがたくさん作られている。
なんと雪は本降りだ。
美「すごく大きいねー!」
文「駅にあったのとは大きさが全然違うな」
「道の駅 湯西川」の前に人が入れるくらいの大きさのかまくらがあったのだ。しかしその3倍ほどの大きさのかまくらがたくさん作られていた。
美「雪が降ってよかったねー! とても幻想的じゃない? 綺麗!」
美恵子さんが言うとおり、会場はとても不思議な風景になっていた。雪のマジックだ。
たくさんのお客さんで賑わう「かまくら祭」は、毎年1月下旬から3月中旬まで行われている。