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秋の女子旅

国指定天然記念物と
国選定重要伝統的建造物群保存地区で感動の旅

2日目

7:30朝食

朝風呂もしっかり入ったふたり。

友「夜と違って朝の露天風呂も気持ちよかった」
祥「そうだね。朝から美肌効果ばっちりだね」
友「米ぬかアロエシオでね」
朝食をしっかりとってから、ホテルの売店でもお土産を物色。

祥「大学の研究室の人たちにもお土産買わなきゃ」
友「そうだね」

ふたりは大学では所属する科が違い、陸上部でも競技は違う。
ただ研究室は同じなのだ。

9:40中山風穴へ出発

国指定天然記念物の中山風穴にて。

国指定天然記念物の中山風穴は、特殊植物群落で、標高500~600mでありながらその特殊な山の構造から標高1500mやシベリアなどで育つ高山植物が群生している。
今回は下郷町商工会の渡部恵子さんの運転と、「福島県もりの案内人」としてさまざまな団体に所属している君島満三さんのガイドで中山風穴を散策することになった。

その前にふたりが夫婦岩に興味を持ったので、ちょっと寄り道。
大川の渓谷にそそり立っている2本の岩。自然に作られた奇岩で、26mの「おとこ岩」と23mの「おんな岩」と呼ばれている。
友「旦那さんと一緒に見ると夫婦円満になるらしいよ」
祥「私たちにはまだ早いか」
友「うん。でも不思議な形だね」
祥「自然の驚異だね」

さて中山風穴に到着して、まずは「冷風体感施設」へ。

風穴というのは、山の上部から岩が崩れて積み重なり、その隙間に入った空気が吹き出ているところ。
暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へ行くことで、岩の隙間の冷気は下に降りてくることになる。
この冷気を利用して、食物の保存なども行っていた時代があるという。

この日は真夏ではないが天気もよく、日向の坂道を歩くとそれなりに汗をかく程度の気候。
しかしこの体感施設のなかは、まるでクーラーをガンガンに効かせたような気温だ。
友「つーめーたーいー」
祥「わー寒い~」
友「自然にこんなことになっているなんて不思議だね~」
祥「冷気で白くモヤっているよ。モヤモヤ女子旅だよ」

渡部さんが事前に置いておいてくれた水もかなり冷えていた。
前夜から置いておくとキンキンに冷えるらしい。

10:00中山風穴の散策路を進む

君島さんの説明を聞きながら散策コースを進んでいく。

普通の標高500mくらいでは見られない高山植物がいろいろと群生している。
開花シーズンではないので、花ではなく実が多いのが残念だった。
真面目な大学生のふたりは真剣に説明を聞いている。
友「散策路の途中にも風穴があるんだね」
祥「うん、入ってみると冷たいね」

植物や虫の不思議な習性などを聞きながら、いちばん高いところにある展望台に到着。
ここからは塔のへつりの近くにある赤い鉄橋が小さく見えた。
友「日が照ってきたし登ってきたからちょっと暑いね」
祥「うん、また冷風体感施設に入りたい」

11:30塔のへつりに感動

塔のへつりへ。

会津鉄道の塔のへつり駅から3分ほど歩くと土産物屋や食事処がいくつかある場所に出る。ここから塔のへつりへと降りていく。

塔のへつりというのは100万年かけて作られた自然の芸術といわれている国指定天然記念物の観光スポットだ。
「へつり」というのは方言で険しい崖のことで、何年もかけて浸食されていった岩が塔のようになって並んでいるためこの名がつけられた。

塔のへつりへと降りていく。
友「あ!吊り橋だ」
祥「揺れそうな吊り橋だね」
友「へつりが見えるよ」
祥「本当だ。へつりに渡れるんだね」
友「すごい年月をかけてこの形になっていったんだもんね。壮大だね」
祥「感動~」

意外と揺れる吊り橋を渡り、へつりへ。
友「ここも削れているということは、この部分にも水が来ていた時代があったということだよね」
祥「そうだね。50万年前くらいかもしれないけどね」
友「気が遠くなる」
祥「1日1日を大切に生きよう」

12:00「土炉子(どろんこ)」でお昼ごはん!

「土炉子」の竹炭を練り込んだパンを使ったブラックバーガーが話題。

会津といえば蕎麦や団子が名物だけど、あえてハンバーガーを食べに行ってみることにした。地元ではちょっと知られる店なのだ。

「土炉子」はバンズからバーガーまですべて自家製で、竹炭を練り込んだパンを使ったブラックバーガーが話題となっている。
ほかにもピザやパスタ、カレーなどもある。
お店を切り盛りしているのは女性がひとり。
友「ここは当然ブラックバーガーでしょう」
祥「そうだね。どんな味なんだろうね」

友紀子さんは「ブラックバーガー」に目玉焼きをトッピング、祥華さんは「ブラックアボカドチーズバーガー」をオーダー。
すると注文を取りに来た女性が奥へと消えていった。

友「もしかしてあの人が全部作っているのかな」
祥「だとしたら大変だね。すごいな」

実際その通りだった。すべて手ごね製法のパンを朝から焼いている本格的な手作りバーガーの店。

お客さんは地元の人が中心だという。
ブラックバーガーが運ばれてきた。
友「お、大きい!」
祥「予想はしていたけど、気をつけて食べないとバラバラになっちゃいそうだね」
友「うん、いただきます」

祥「あ!おいしい。下のバンズはカリカリしている」
友「わ!肉汁がポタポタ。ブラックペッパーも合うね!」
祥「すごくおいしい。いままで食べたハンバーガーのなかでいちばん」
友「私もナンバー1とします!」

実は「会津に来てハンバーガー食べるのもどうかと思うよね」「あまりおすすめはできないかもね」とも話していたふたり。
だが、食べ終わってからの感想は180度違うものになっていた。
祥「これはここへ来て食べる価値のあるものだね」
友「うん、みんなに勧めたい」
祥「家の近くにあったら嬉しいね。通っちゃうな」
友「そうだね。ほら、しょこたんの好きな漫画も置いてあるよ」
祥「最高」

13:00デザートも食べちゃう

帰りは乗り換え時の空き時間もあり、4時間以上かかりそう。

しかも「塔のへつり」駅は運行本数も多くはない。
しかしそこは女子ふたり。
祥「きっとケーキもおいしいよ、ここ」
友「そうだね~、食べたいね」
祥「食べたいね」
友「食べちゃう?」
祥「食べちゃお」

ふたりは「かぼちゃのチーズケーキ」をオーダー。
祥「ぐ…」
友「お、おいしい」
祥「ケーキもあの人が作っているんだね」
友「私ああいう女の人、大好きなんだ。かっこいい」
祥「実は私もタイプ」
友「タイプって…(笑)」

丁寧に、そしてこだわって作られたバーガーとケーキに大満足のふたり。
店主の女性にお礼を言って店を出た。

今回の旅女子ふたりは実は人見知りだという。
しかし、体育会系のせいなのか、お礼の声ははっきり、しっかりとしている。
ガイドをしてくれた渡部さんと君島さん、ホテルの方々、タクシーの運転手さんなどなど、随所で大きな声の「ありがとうございます!」が響いた旅だった。

お礼の最後はここ「土炉子」で。

店を出たふたりは急ぎ足で駅まで行き、帰路についた。