東京下町の歴史を楽しんだり、浅草やグルメを堪能しながら観光名所を巡る東京下町の観光情報誌

[2014年4月 更新]

庭園「旧安田庭園」を紹介

墨田区を代表する庭園、「旧安田庭園」。敷地面積は、約1万4000平方メートル。無料で開放されていて、都民の憩いの場所となっている。

庭園「旧安田庭園」を紹介

東京下町観光スポット

「旧安田庭園」

墨田区を代表する庭園に、旧安田庭園がある。
敷地面積は、約1万4000平方メートル。無料で開放されており、池の周りを散策したり園内に点在するベンチでくつろいだり、都民や観光客の憩いの場として親しまれている。

江戸時代に、本庄因幡守宗資(いなばのかみむねすけ)の下屋敷として造園されたのがはじまり。当時から名園として有名だったこの屋敷は、明治維新後は岡山藩主である池田氏の邸宅となった。1891年(明治24年)に、旧財閥である安田善治郎氏に買い取られ、以後安田邸となるが、善治郎氏が暗殺されるとその翌年の1922年(大正11年)に東京市に寄付されることになる。それは庭園を愛した善治郎氏の遺志でもあった。

名園として古(いにしえ)から人々を魅了したのは、池の存在がある。
中心にある心字池は、かつては隅田川と繫がる潮入の池だった。潮の満潮、干潮とともに隅田川の水位も変わり、それにより池の水も増減する。その変化する眺めを鑑賞して楽しんだのだ。
昭和30年代になると川の汚染に伴い、水門は閉じられて潮入はなくなったが、1971年(昭和46年)になると庭園地下に貯水量800tの貯水槽を設置。人工的に干満を行い、潮入を再現することで当時の眺めを生み出している。池には小島が浮かび、鯉や亀などの姿を眺めるのも楽しい。

現在は、池の向こうに東京スカイツリー®を望めるようになり、その景観はまた新たな魅力を生み出して人々を楽しませている。

庭園入り口。元下屋敷らしい風格ある佇まい(写真協力/墨田区観光協会)

庭園入り口。元下屋敷らしい風格ある佇まい(写真協力/墨田区観光協会)

赤壁の建物は、両国公会堂。奥には東京スカイツリー®も(写真協力/墨田区観光協会)

赤壁の建物は、両国公会堂。奥には東京スカイツリー®も(写真協力/墨田区観光協会)

スポットデータ

旧安田庭園

【旧安田庭園】
住所:東京都墨田区横綱1-12-10
開館時間:9:00~16:30(12/29~1/1休)
●東武スカイツリーラインとうきょうスカイツリー駅より徒歩約22分、タクシーで約9分