東京下町の歴史を楽しんだり、浅草やグルメを堪能しながら観光名所を巡る東京下町の観光情報誌

[2014年8月 更新]

こだわりのお菓子を紹介

きびだんごの「吉備子屋」、かりんとう饅頭の「浅草 安心や」、よもぎ草餅の「向じま 志″満ん草餅」、餡たっぷりのたい焼きがおいしい「たい焼き写楽」、和菓子の「江戸昔菓子 あさくさ梅原」を紹介。

「きびだんご」吉備子屋

桃太郎のおやつ、きびだんごを食べて元気になる

「むかしむかし、おじいさんは山へしば刈りに、おばあさんは川へ洗濯にいきました・・・・・・」でおなじみの昔話『桃太郎』。幼いころ、桃太郎が鬼退治の際に携えていた、いかにもおいしそうなきびだんごに憧れを抱いたことがある人もいるのではないだろうか。

そんな幻のおやつ、きびだんごを再現して販売しているのが、東向島にある「吉備子屋」。『桃太郎』を読んだ子どもの「きびだんごが食べたい!」というひと言がきっかけで作りはじめ、きびだんご専門店としてスタートした。

茶屋風の店内に入ると目につくのは、そのスペースの大部分を占めるリアカー。きびだんごはリアカーに設置された大きな鍋で茹でられ、きな粉がたっぷりとかけられる。あつあつのきびだんごをひと口頬張ると、「たかきび」でつくられた団子のもっちりとした食感ときな粉の程よい甘さに思わず笑みがこぼれてしまう。

ちなみに、きびだんごの主成分「きび」は、穀物の中でも栄養価が高く健康的。きな粉も高タンパク、低カロリーで、こちらのきびだんごには添加物は一切含まれていないため非常にヘルシー。桃太郎とその仲間たちの原動力となったのもうなずける栄養食品なのだ。

「人生では、度々起こる鬼のような出来事を避けて通ることはできません。そんなときには、きびだんごの力を借りましょう。きっと桃太郎のように鬼にうち勝つ勇気と正義が沸いてきます」と店主は語っている。

串にささった小豆粒大のきびだんごにはたっぷりときな粉がかかっている(5本250円)

串にささった小豆粒大のきびだんごにはたっぷりときな粉がかかっている(5本250円)

注文を受けてから鍋で茹で、きな粉をまぶす
まんべんなくきな粉がまぶされる
お土産用の半生タイプのきびだんご(10本500円)
茶屋風の店舗

店舗データ

吉備子屋

【吉備子屋】
住所:東京都墨田区東向島1-2-14
URL:http://www.kibidango.ne.jp/home.html
TEL:03-3614-5371
営業時間:11:00~17:00
定休日:月曜日(祝日の場合は営業)
●東武スカイツリーラインの東向島駅より徒歩約10分

「かりんとう饅頭」浅草 安心や

散策の途中で立ち寄りたいユニークな甘味処

浅草散策の途中、その甘い香りに誘われてフラリと立ち寄る人々を驚かせているのが、伝法院通りにある「浅草 安心や」の「かりんとう饅頭」だ。外側はサクサクのかりんとう、なかは饅頭というアイデア商品で、クセになる食感とおいしさに開店当初からファンが多いという。
あんは、北海道産の小豆と、沖縄産の黒糖で手作りしており、無添加にこだわっている。まんじゅうとはいえ、ヘルシーな米油でカリっと焼き上げているので重さが全くなく、2~3個は軽く手が伸びてしまう。

かりんとう饅頭とともに人気なのが、チーズを練り込んだお餅でウインナーを巻いた「餅ドッグ」だ。ピリ辛のサルサソースとともにいただくのがおすすめだが、辛いのが苦手な人はそのままでも十分においしいのでぜひ試してほしい。
お餅とウインナーという意外な組み合わせだが、互いの味を邪魔せず美味。外国人客にも人気が高い。

ジェラートで、バニラや抹茶などの定番商品と並ぶ人気なのは、なんと日本酒味だという。奈良県の「今西酒造」の純米吟醸「三諸杉」を使用しており、アルコールは1.2%含まれている。かなりさっぱりとした口あたりだが、風味豊かな日本酒の味もしっかりと感じることができる。

「浅草 安心や」は雷門から仲見世商店街を浅草寺に向かって歩き、伝法院通りを左折。30メートルほど歩くと右側に見える。椅子に腰かけてその場で食べることもできるし、食べ歩き用にテイクアウトをすることも可能。かりんとう饅頭はお土産用に箱売りもしている。自宅ではトースターで軽く温めてからいただこう。

看板商品である「かりんとう饅頭」(150円)と、「餅ドッグ」(300円)。ふたつともヘルシーで脂っこくないため、両方賞味してみたい

看板商品である「かりんとう饅頭」(150円)と、「餅ドッグ」(300円)。ふたつともヘルシーで脂っこくないため、両方賞味してみたい

「かりんとう饅頭」の小豆と黒糖で手作りされたあんはクセになるおいしさ
ピリ辛サルサソースのかかった「餅ドッグ」は夏にぴったり!
日本酒味のジェラート。清涼感を感じつつ、日本酒の豊かな風味を味わえる
ときには行列ができる伝法院通りの人気店「浅草 安心や」

店舗データ

浅草 安心や

【浅草 安心や】
住所:東京都台東区浅草2-3-3
TEL:03-5830-3288
営業時間:10:00~18:00
●東武スカイツリーラインの浅草駅から徒歩約5分

「草餅」向じま 志″満ん草餅

香り高く素朴な味わいの草餅

創業以来145年、生のよもぎだけを使用する製法にこだわっている草餅の老舗「向じま 志″満ん草餅」。

店では生のよもぎを茹で、粗い繊維を取り除き、成形するまで全て手作業で行っており、出来上がった草餅はヨモギの香りをしっかりと感じることができる。
草餅はあんなしとあん入りの2種類があり、あん入りのあんも丁寧に製造している。あん入りはそのままで、あんなし草餅はお好みで白みつをつけ、きな粉をまぶしていただこう。
よもぎは各地のよもぎの新芽のみを使用。あんは、北海道十勝産の小豆を使っており、無添加。甘すぎない上品な味わいとなっている。上新粉はオリジナルの配合で草餅のモチモチの食感を引き出しているという。

創業は1869年(明治2年)。隅田川の渡し船で往来するお客様向けに、草餅のある茶店としてスタート。材料のよもぎは当時、隅田川の土手で手摘みしていたという。店名の「志″満ん」は「どこへ出しても誇れる草餅をつくる志」を意味しているという。この屋号の精神が継承されているためか、最近では「東京ソラマチ」や百貨店でも販売している。多くの人に愛される自慢の草餅をぜひ賞味したい。
お土産にも喜ばれること間違いないが、日持ちしないため注意。

よもぎの香りが濃いあんなしの草餅。白みつときな粉をまぶしていただく

よもぎの香りが濃いあんなしの草餅。白みつときな粉をまぶしていただく

あん入りは、北海道十勝産の小豆を使用した手作りのあんがたっぷり入っている
墨堤通り沿いの「向じま 志″満ん草餅」

店舗データ

向じま 志″満ん草餅

【向じま 志″満ん草餅】
住所:東京都墨田区堤通1-5-9
URL:http://jimankusamoti.com/index.html
TEL:03-3611-6831
営業時間:9:00~17:00(ただし、商品がなくなり次第閉店)
定休日:水曜日
●東武スカイツリーラインの曳舟駅より徒歩約12分

「たい焼き」たい焼き写楽

主人こだわりの焼き型を使った絶品たい焼き

浅草エリアでは珍しくない「たい焼き屋」だが、2006年(平成18年)のオープン以来、地元の人だけでなく都外からも多くのファンが訪れる人気店が、「たい焼き写楽」だ。

このたい焼きが愛される理由は、その焼き方に秘密がある。たい焼きは主人が重量2キロもある焼き型に生地とあんを載せ、ひとつひとつ丁寧に焼きあげている。複数匹を一度に焼く型を使用したほうが楽だが、あくまでもひとつずつ焼き上げる「天然もの」と呼ばれる製法にこだわっているという。
この型で焼きあがったたい焼きは、外側の生地が薄くパリッとしており、とても香ばしい。北海道産の小豆を使用した手作りのつぶあんは頭からしっぽまでぎっしり入っており、やさしい甘さが舌に心地いい。
テイクアウトをして冷たくなったら、少し水をふりかけトースターで3~4分焼くか、油で揚げるとおいしくいただけるという。

たい焼きを味わったら次にチャレンジしたいのが、「もなかアイス」と「どらやきアイス」、季節限定の「シェイク」だ。味もそれぞれ各種あり人気が高い。
この夏からは、わらびもちもスタート。冷えたわらびもちのプニプニした感触にとりこになること間違いない。視覚的にも涼し気で、暑い日の人気商品になること必至だ。

22年間ブティック経営をしていたという主人が一念発起してはじめたこだわりの店。2010年(平成22年)には、国際通り沿いに2店舗目もオープン。
小腹がすいたときや、お土産用に気軽に立ち寄ってみよう。

主人がひとつずつ丁寧に焼き上げるたい焼き(150円)

主人がひとつずつ丁寧に焼き上げるたい焼き(150円)

ひとつずつ焼く「天然もの」のたい焼きの型
生地とあんをふんだんにつめ、焼かれる
手づくりのつぶあんがたっぷり入っている
アイスがぎっしりつまったどらやきアイス。写真は抹茶(290円)
もなかアイスも人気。「バニラ」と「小倉」がある(250円)
この夏からスタートしたわらびもち(110グラム190円、300グラム480円)
店の外観。物腰の柔らかいご主人が迎えてくれる

店舗データ

たい焼き写楽

【たい焼き写楽】
住所:東京都台東区浅草3-9-10キャピタルプラザ浅草1F
TEL:03-3873-3453
営業時間:11:00~18:00
定休日:月曜日(祝日の場合は営業)
●東武スカイツリーラインの浅草駅より徒歩約10分

「和菓子」江戸昔菓子 あさくさ梅原

完全手作り。昔ながらの和菓子を味わう

西浅草3丁目、浅草ビューホテルの脇道を通り少し歩いた路地裏に、1907年(明治40年)から続く和菓子屋がある。菓子の製造卸業をしていた創業時の技術を継承し、現在も機械を使わずご夫婦ふたりで完全に手作りしているというこだわりの店だ。

商品は「きんつば」「小倉金花」「芋甘納糖」「あぶり芋」など、珍しいわけではないものの素朴で安心できる和菓子ばかり。
特に薄い皮の中に柔らかい甘さの小豆のあんがぎっしり入ったきんつばは数年前から口コミで話題となり、遠方から買いに来る人もいるという。
常温でもおいしいが、冷凍しておいて自然解凍すると小豆のアイスクリームのようでさっぱりとした味わい。これからの時期におすすめだ。手作りのため日によってなくなってしまうこともあるそうなので、電話で確認するといいだろう。

浅草で有名な大学芋もいいけれど、少し違う味わいを感じたければ、「あぶり芋」もいいだろう。ホクホクのさつまいもに飴をからめたもので、パリっとした食感とさつまいもの素朴な甘さがやみつきになる。
ひと口サイズの「あずき甘納豆」は甘党に嬉しいストレートな甘味。アイスクリームの上に乗せて食べてもおいしい。
こしあんに水あめを加えて練った人気商品「石ごろも」は要予約だ。

職人が昔からの技術とセンスでつくり出す本物の和菓子は現代で贅沢な一品。伝統の味をぜひ賞味したい。

人気商品のきんつばは、ばら売りもしている(1個154円)

人気商品のきんつばは、ばら売りもしている(1個154円)

箱入りのきんつば。数に限りがあるため、早い時間に購入したい(5個入り770円)
可愛く包装され販売されている小さな和菓子
あずき甘納豆は、アイスクリームに乗っけて食べても◎(267円)
路地にひっそりと構える店舗

店舗データ

江戸昔菓子 あさくさ梅原

【江戸昔菓子 あさくさ梅原】
住所:東京都台東区西浅草3-10-5
URL:https://www.facebook.com/UMEGEN
TEL:03-3841-4147
営業時間:火~金曜 11:00~18:30 土曜 11:00~18:00 日祝日 11:00~16:00
定休日:月曜日(祝日の場合は営業)、三社祭の期間は休み
●東武スカイツリーラインの浅草駅より徒歩約14分