東京下町の歴史を楽しんだり、浅草やグルメを堪能しながら観光名所を巡る東京下町の観光情報誌

[2013年9月 更新]

その他の東京下町グルメ

天ぷらの「三定」、手打ちそばの「江戸蕎麦手打處 あさだ」、うなぎの「駒形前川」、どじょう料理の「駒形どぜう」を紹介。すべて老舗の有名店!

「天ぷら」三定

「三定」の大盛りかき揚げに挑戦

浅草・雷門のすぐ右隣に店を構えるのが、江戸前天ぷらの老舗「三定」。
「江戸前天ぷら」は魚介をごま油で揚げるのが特徴。1837年(天保8年)の創業時、江戸近海でとれた小魚に衣をつけ、ごま油で揚げて屋台で売り出した天ぷらが原点だ。以来170年以上にわたり、伝統の味を守り続けている。

メニューは「旬の天ぷら盛り合わせ」や「海老天ぷら」など各種天ぷら、天丼、定食からお弁当までさまざま。
新鮮な素材を揚げた天ぷらは、ごまの風味とさくっとした軽い歯ごたえを感じることができる。オリジナルの天つゆと大根おろしでいただこう。
メニューのなかでもリピーターが多いのが、エビ、イカ、貝柱などを揚げた、かき揚げ。たっぷり味わいたいが、「大かき揚げ」はお皿からはみ出るほどのボリューム。食べ切れなさそうな人におすすめなのは「中」か「小」。
最近は健康志向の声に応え、野菜の天ぷらもスタート。旬の野菜を味わうことができる。
おみやげ売り場にて、テイクアウトのみの利用も可能。絶品の特製天つゆも販売している。

エビ、イカ、貝柱の「中かき揚げ」(2310円)。ファンが多く、お土産としても人気

店舗データ

住所:東京都台東区浅草1-2-2
URL:http://www.tempura-sansada.co.jp/index.html
TEL:03-3841-3200/03-3841-3400
営業時間:11:30~21:30(ラストオーダー)

「手打ちそば」江戸蕎麦手打處 あさだ

「蕎麦とお酒」は、江戸っ子の呑み方

東武スカイツリーラインの浅草駅を出て、左手に東京スカイツリー®を見ながら隅田川沿いの江戸通りを南下。蔵前橋通りの蔵前一丁目の信号を越えた先の右手に老舗蕎麦屋が見えてくる。

上等な酒を手軽に味わえる料理屋として、江戸時代に人々から親しまれていた蕎麦屋。浅草橋にのれんを掲げる「江戸蕎麦手打處 あさだ」は、中野で穀物商を営んでいた初代・浅田甚右衛門氏が手打蕎麦屋を開いてから、150年以上経ったいまでも江戸前の伝統技術と心意気を受け継いでいる。
現在は8代目を継承した粕谷育功さんが、先代とともに店を切り盛りしている。

そばの粉は、毎朝石臼で挽かれている。挽きたての粉はその後、「練り・のし・切る」という行程がすべて手作業で行われる。きめ細かく挽いた粉と、やや粗めに挽いた粉を配合する独自の手法で、風味となめらかな喉越しという、両立の難しいふたつの魅力を併せ持つあさだならではの十割そばができている。

そば粉は北海道、茨城、福井の純国産のそばの実を使用。新蕎麦の時期に1年分の玄蕎麦を仕入れ、真空保存で鮮度を維持している。

また、そばだけでなく、刺し身など旬の魚を味わうことができるのもあさだの特徴だ。
食材はすべて、店主自らが毎朝、築地市場でひとつひとつ手に取って選んでいるというこだわりよう。店主によると、「朝の限られた時間で食材の仕入れとそばの仕込みを兼務するのは楽ではないが、そうすることでしか旬のものを本当にいい状態で皆様にお作りすることはできない」という。

利酒師の店主が選んだ銘酒とともに、こだわりの手打そばと旬の食材を楽しみたい。

純米大吟醸の「あさだ」ほか、そばに合う辛口の日本酒が充実。特製焼き味噌「味噌杉板焼き」も絶品

店舗データ

住所:東京都台東区浅草橋2-29-11
URL:http://www.asada-soba.co.jp/
TEL:03-3851-5412
営業時間:平日11:30~14:30/17:30~22:00
土曜 11:30~14:30/17:30~21:00

「うなぎ」駒形前川

創業200年の味を堪能。絶品うなぎ料理

東京スカイツリー®と隅田川を眺めながら、絶品のうなぎ料理を味わえるのが「駒形前川」。高村光太郎や池波正太郎も愛したといわれる、創業200年を超える老舗だ。
当時は目の前に隅田川(大川)を臨んでいたことから、「前川」の屋号とした。そのころは客が舟で訪れていたとか。
関東大震災後の都市計画によって、現在の場所に移ったという。

前川で使用している天然に近いうなぎ「坂東太郎」は、肉がしまって弾力があり、クセのないあっさりとした味わい。さらに醤油とみりんのみを使用したさっぱり風味の自家製のタレが、うなぎの旨味を引き立てる。
看板メニューの蒲焼きにはご飯、お吸い物、お新香がついて、5,985円から。

調味料を使用せずに焼き上げたうなぎの白焼きは、ふっくらと身が厚く脂が乗っていて美味。素材がいいからこそできる自慢の味だ。わさび醤油でいただこう。
卵焼きの中にうなぎが入った「う巻」も人気。

日本酒にうなぎを入れた「う酒」や「うな茶」もおすすめ。
駒形本店は東武スカイツリーラインの浅草駅から隅田川沿いの江戸通りを南下して、さらに1本隅田川に近い通りにある。徒歩約5分の近さだ。
また、駒形の本店ほか、ジャズが流れるオシャレな新丸ビル店と東京スカイツリーソラマチ店でも老舗の味を楽しむことができる。

うな重、白焼き、お造りを含む10~13品の豪華なコース料理も。予約が必要

店舗データ

住所:東京都台東区駒形2-1-29
URL:http://www.unagi-maekawa.com/
TEL:03-3841-6314
営業時間:11:30~21:00

「どじょう料理」駒形どぜう

具がたっぷりの「冷し生湯波そば」

「どじょう料理」といえば、浅草の老舗「駒形どぜう」。
のれんをくぐると飛び込んでくる活気あふれるお座敷席は、江戸情緒たっぷりだ。

看板メニューの「どぜうなべ」は、厳選したどじょうを酒で酔わせ、味噌汁で煮こんだあとすくい上げ、さらに独自のタレで煮こんだもの。江戸時代から続く調理方法だ。鍋にはたっぷりのネギを乗せ、ネギが柔らかくなったらいただく。
十分煮込んでいるためどじょうの臭みがまったくない。骨もとても柔らかく、口の中でとろけるほど。
「どぜうなべ」をつつきながらの白いご飯と一緒にいただきたいのが、こだわりの甘味噌を使った「どぜう汁」。
「どぜうなべ」とはひと味違った「どぜう蒲焼」や「どぜう唐揚げ」も人気だ。
どぜう料理に良く合う、京都伏見の日本酒「ふり袖」もおすすめ。


どじょう料理店が、どじょうのことを「どぜう」と表記するのは、実はこちらのお店が発端だという。どじょうはもともと、「どぢやう」もしくは「どじやう」と書くのが正しい表記だが、1806年の江戸の大火によって店が類焼した際に、祝い事などで偶数は縁起が悪いなどの理由から、「どぢやう」の四文字も縁起が悪いと初代店主が判断。当時の有名な看板書き屋に頼み込み、奇数文字の「どぜう」と書いてもらった。すると店は繁盛し、江戸末期には他の店も真似て、看板を「どぜう」に書き換えたという。それ以来200年以上、このお店では「どぜう」の暖簾を掲げている。
江戸時代から庶民に親しまれてきたスタミナたっぷりの伝統の味をぜひ味わいたい。

東武スカイツリーラインの浅草駅から隅田川を左手に見ながら江戸通りを歩いてきてもいいし、一度雷門を見てから仲見世通りと逆方向に進んで、浅草通りと交差したら江戸通りにはいってもいい。そこから近い右手にわかりやすいのれんが出ている。

どぜう定食。お通し、田楽、どぜうなべ、柳川、どぜう汁、お新香、ご飯がセット

店舗データ

住所:東京都台東区駒形1-7-12
URL:http://www.dozeu.com/
TEL:03-3842-4001
営業時間:11:00~21:00(ラストオーダー)