両毛の歴史を楽しんだり、グルメを堪能しながら観光名所を巡る両毛の観光情報誌

[2013年9月 更新]

栃木県足利市の名所をめぐる

栃木県足利市は織物産業で発展した町。そして足利氏の邸宅跡「鑁阿寺」がある町。「足利学校」や「足利織姫神社」、「八雲神社」など、足利市を楽しむスポットを紹介しよう。

栃木県足利市の名所をめぐる

足利尊氏公のお膝元、足利市の寺社仏閣

浅草駅で特急「りょうもう」に乗り、約80分で着くのが足利市駅だ。急行などを使い乗り継ぎをしても約1時間45分で到着する。
上毛野国(かみつけのくに・こうずけのくに。現在の群馬県)と下毛野国(しもつけのくに。現在の栃木県)を併せた地域のことを指す両毛地区。その名がついた特急「りょうもう」も栃木県足利市へ着くまでに、群馬県を通ってきた。

足利市駅の北口を出てそのまま北へ歩くと、すぐに渡良瀬川が見えてくる。
いちばん近い橋の中橋を渡りはじめると、一気に視界が広がる。JRの踏切を越えて県道を右に曲がり歩を進めると、最初の信号が鑁阿寺(ばんなじ)の入り口へと続く通りとなる。そこが、まっすぐに大日様(鑁阿寺のこと)へと続く石畳の道、大日大門通りだ。石畳を気にしていれば見逃すことはないだろう。駅からは約10分かかる。

とてもスタイリッシュなフォルムの特急「りょうもう」。浅草から足利市までは、特急料金含め1940円。赤城行きのほか、伊勢崎行きと佐野方面の葛生行きがある

足利氏の館跡、地元の人に愛される「鑁阿寺」

鑁阿寺へ向かうと、県の重要文化財である仁王門があり、その前にはお堀にかかる太鼓橋がある。お堀には大きな鯉がゆったりと泳ぎ、かわいいカモの親子の行列も見られる。
足利市はその名の通り、足利氏ゆかりの地であり、この「鑁阿寺」は足利氏の館跡でもある。
2代目の足利義兼が持仏堂を建てたことから足利氏の氏寺となり、現在は国指定史跡とされている。鎌倉時代の建造物である本堂や鐘楼といった国の重要文化財がいくつかあり、秋にはみごとな黄葉となる大銀杏や広場、児童公園などもある。観光客だけでなく、地元の人にも愛されている参拝者の多いお寺なのだ。

国宝である「鑁阿寺」の本堂。屋根のひさしの下には見事な飾りがある。 “御本尊大日如来”と書かれている。地元の人は“大日様”と呼び親しんでいる

F・ザビエルが世界に紹介。「足利学校」

大門通りを進むと、ちょうどなかほどに「足利学校」への道しるべがあったので、そちらへ曲がってみる。
「足利学校」は中世の高等教育機関で、1549年にはキリスト教の宣教師であるフランシスコ・ザビエルが、「日本国中最も大にして、最も有名な坂東の大学」と世界に紹介したほど大勢の学徒がここで学んでいたという。
明治初期に廃校となり、多くの建物が消失してしまったが、1990年に復元され、江戸時代中期のもっとも栄えた時期の様子が再現されている。
入館料を払い、ゆっくりまわって約30分かかる。

「足利学校」のシンボルといえる「学校門」。この“学校”の文字板は復元されたもの。以前のものは庫裡に展示されている

「足利織姫神社」と「八雲神社」

足利市駅を出て中橋を渡りきったらすぐに川沿いを左へ行くと、先にもうひとつ橋が見える。それこそが、森高千里さんが歌った「渡良瀬橋」だ。
川沿いは視界が広く、気持ちのいい道で、橋の近くまで行くと道の反対側に“歌碑”がある。『渡良瀬橋』の歌詞が彫られており、ボタンを押すと曲が流れるようになっている。この場所でこの曲を聴けるとちょっと嬉しくなってくる。ボタンを押してみよう。

渡良瀬橋から北へ歩き県道を越えると、「足利織姫神社」の入り口が見えてくる。県道をさらに左に行くと、『渡良瀬橋』の歌詞にも出てくる「八雲神社」がある。ここは「足利織姫神社」からもっとも近い「八雲神社」だが、市内には同名の神社が3つあると聞いた。
そのうちのひとつは残念ながら2013年、火災によって社殿が全焼してしまった。

「足利織姫神社」は織物産業の守り神として奉られているが、最近は縁結びの御利益が有名になっている。長い石段の下には、「二二九段登れば叶う縁結び」と書かれている。
この「足利織姫神社」の北側から足利城跡の両崖山(251m)に入り、天狗山(259m)をまわるハイキングは約3時間の初心者向けコース。
足利市が一望できる気持ちよさが味わえる。

「渡良瀬橋」。橋自体は特に情緒があるわけでもないのですが・・・・・・。ただ、ここから見る夕日は本当にキレイと評判