両毛の歴史を楽しんだり、グルメを堪能しながら観光名所を巡る両毛の観光情報誌

[2014年4月 更新]

「シロフジ」の「アイスまんじゅう」(桐生市)

桐生市のかくれ名物、アイスまんじゅうを味わおう。

※ここで表記されている価格はすべて、2014年3月時点のものです。

「シロフジ」の「アイスまんじゅう」(桐生市)

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「アイスまんじゅう」とは何か?

桐生市民なら誰でも知っている名物グルメがあるという。その名は「アイスまんじゅう」。名前からしてアイスなのかまんじゅうなのか悩むところだが、まずは食べてみないことには始まらない。新桐生駅から歩いて20分ほどにある、アイスまんじゅうの製造発売元「シロフジ」を訪ねてみた。
行ってみてまず驚いたのが、シロフジはアイス屋さんでもまんじゅう屋さんでもなく、パン屋さんだったということ。当たり前だが店内には普通のパンをはじめ、ラスクやシベリアなど懐かしいパンも並んでいる。
そんなお店の一角に据えられていたのが小型のアイスケース。正面には「アイスまんじゅう」の文字が大きく書かれている。これか。扉を開いてみると、なかにはアイスまんじゅうがギッシリと。
さっそくひとついただいてみる。白い包装パックをもどかしくも引きちぎると、なかから出てきたのは白いアイスキャンデーだ。形はちょっと縦長にしたおまんじゅう。頭頂部が黒っぽくなているのは、おそらくここがアイスまんじゅう故のあんこなのだろう。
そこから一気に攻めようと口を大きく開けてかぶりつこうとしたところ、お店のかたから「出してすぐはまだ固いから気をつけて」というアドバイスが。たしかに。この段階ではちょっと歯が立たない。前歯が差し歯の人などは特に注意が必要だろう。ペロペロなめながら外堀を埋めていく作戦も考えたのだが、イイ歳をした大人が人前でそれをやるのはちょっとイタイ。そこでアイスが柔らかくなるまで待つことしばし、お店についてのお話をうかがった。
アイスまんじゅうが誕生したのは昭和20年代、現在のご主人のおじいさんがなにか夏向けの商品をということで開発したらしい。夏の猛暑で知られる両毛エリアにはぴったりだったのだろう。あっという間に人気商品になったという。子どもたちのおやつとしてはもちろん、アイス「まんじゅう」というコンセプトも当時まだ洋菓子には抵抗のあったお年寄りにも受け入れられた理由だったようだ。これを食べて育った人は、大人になって桐生の街を去っても懐かしの味として記憶に残るようで、10個、20個といった単位での地方からの注文が引きも切らないそうだ。
そろそろアイスまんじゅうも食べごろになってきたようだ。周囲の白い部分は練乳というよりはミルク味。そしてあんこの部分はこしあんだ。これを同時に口に含むと、それが舌の上で渾然一体に溶け絶妙のハーモニー。意外にあっさりしているので、食べた後も口のながあまりベタベタしないのも年齢を問わずに愛される理由なのだろう。
そしてアイスの棒に入った「シロフジ」という焼き印が、昭和世代にはなんとも郷愁を誘うのであった。

シロフジの外観。アイスまんじゅうだけでなく、パン屋さんでもあるのだった

シロフジの外観。アイスまんじゅうだけでなく、パン屋さんでもあるのだった

店内のアイスケースのなかに、ありました大量のアイスまんじゅう

店内のアイスケースのなかに、ありました大量のアイスまんじゅう

袋から出してみるとこんな感じ。ポッコリしたフォルムがかわいらしい

袋から出してみるとこんな感じ。ポッコリしたフォルムがかわいらしい

しばらく置いておくとだんだん柔らかくなる。なかからはこしあんがコンニチハ

しばらく置いておくとだんだん柔らかくなる。なかからはこしあんがコンニチハ

宮崎アニメ『風立ちぬ』にも登場して話題になった、「シベリア」もありました

宮崎アニメ『風立ちぬ』にも登場して話題になった、「シベリア」もありました

スポットデータ

シロフジ

【シロフジ】
住所:群馬県桐生市相生町1-298-9
TEL:0277-53-5115
営業時間:10:00~18:00
定休日:月曜日、第2第4日曜日
●東武桐生線新桐生駅より徒歩約20分