両毛の歴史を楽しんだり、グルメを堪能しながら観光名所を巡る両毛の観光情報誌

[2014年3月 更新]

足利で「銘仙」の魅力と出会う

絹織物で栄えた足利でアンティークの銘仙を手に入れてみよう。

※ここで表記されている価格は全て、2014年3月までのものです。

足利で「銘仙」の魅力と出会う

お土産・ショッピング

「銘仙」

東武伊勢崎線足利市駅から徒歩約10分。国指定の史跡にも指定されている鑁阿寺(ばんなじ)の参道にあるのが、アンティーク着物店「うさぎや」だ。
まずは「銘仙」とはなにかということを知っておこう。銘仙というのは大正から昭和初期にかけて盛んに作られた平織りの絹織物のこと。ほかの着物にくらべて手頃な価格だったことに加え、大胆な柄付けなどが当時の女性の心を惹きつけて広く流行したそうだ。絹織物で栄えた足利の街は、銘仙の代表的産地としてもよく知られることとなった。
「うさぎや」は、そんな銘仙など普段着着物を中心に扱うお店で、店内には数多くの銘仙着物をはじめ、切り売りできる銘仙、それらを利用したブックカバーなどがところ狭しと並べられている。
着物の柄には抽象的な模様や図案を大胆に配したものが多いのだが、これこそ銘仙の特徴だそうで、アール・デコやヌーヴォーなど当時の芸術運動の影響なども受けて、次々と斬新な柄が発表されていったらしい。眺めているとまるで洋服のようにも見えてくる。
着慣れない人には、着物ってどこから手をつけてよいかわからないのでは、と質問してみると「そんなお客様とお話ししているうちに、だんだん自分の好きなスタイルがわかってきて、そのままお気に入りを見つけられることがあるんです」との心強い答えが返ってきた。
また、着物って高価なのではという不安もあるが、銘仙はそれ自体がもともと気軽な普段着だったこともあって、お店に並ぶものも3000~10000円代くらいの価格帯がメインとのこと。これなら日頃のカジュアル・ウエア感覚で挑戦できそうだ。
お店の奥にある階段を上っていくと、2階は工房と喫茶室なっている。工房では着物をブラウスやスカートなどに洋服にリメイクしてくれるそうだ。
また喫茶室は「よくぞこのまま残ってくれた」と思うくらい見事な、大正から昭和初期の洋風建築がそのままカフェとして利用されている。ここで抹茶セットなどをいただけば、気分はすっかり大正浪漫だろう。
ちなみに喫茶室を含めたこのお店の建物は、築90年ほどの立派な古民家。そしてこの90年前という時代は、お店で扱っている銘仙が一番盛んに織られていた時代でもあるのだ。建物と着物がお互いに呼び合ったと思うのは考えすぎだろうか。

鑁阿寺の参道にある「うさぎや」

鑁阿寺の参道にある「うさぎや」

銘仙を中心にさまざまな小物がきれいに並べられた店

銘仙を中心にさまざまな小物がきれいに並べられた店

銘仙の生地は10センチ単位で購入できる

銘仙の生地は10センチ単位で購入できる

こちらは銘仙をリメイクして作られた帽子

こちらは銘仙をリメイクして作られた帽子

年季の入ったミシン。もちろんいまだに現役だ

年季の入ったミシン。もちろんいまだに現役だ

ゆっくりと時間が流れているような喫茶室

ゆっくりと時間が流れているような喫茶室

スポットデータ

うさぎや

【うさぎや】
住所:栃木県足利市大門通2380-1
TEL:0284-41-1000
営業時間:10:00~18:30
定休日:月曜日
●東武伊勢崎線足利市駅より徒歩約10分