両毛の歴史を楽しんだり、グルメを堪能しながら観光名所を巡る両毛の観光情報誌

[2014年8月 更新]

水源の森百選にも選ばれた「桐生川源流林」

桐生市街からもほど近い、渓流沿いの源流林を歩いてみよう。

水源の森百選にも選ばれた「桐生川源流林」

両毛観光スポット

清らかな渓流に沿って木々の息吹を満喫

群馬県と栃木県の県境に位置する根本山に端を発し、桐生市街東方を抜けて渡良瀬川に至る桐生川。この桐生川上流部の面積2300haあまりのエリアが桐生川源流林だ。
新桐生駅から、「梅田ふるさとセンター」行きのおりひめバスに乗ってこの森を目指そう。桐生市街を走っていたバスはやがて徐々に高度を上げ、右手に梅田湖を望めるようになると終点は近い。終点にある梅田ふるさとセンターには、トイレや水場が完備されているだけでなく、桐生の特産品販売やレストランもあるので、源流林歩きの起点としては最適だ。
ここからは桐生川の清冽な流れに沿って車道が続いているので、これを上流に向かって歩いてみよう。当初は車道と水面の高度差が大きいが、しばらく歩くうちに次第にそれは縮まり、道端から桐生川に近づける小径がポツポツと現れてくる。これを踏み分ければ川辺に行くのは簡単だが、土道なのでスリップにはくれぐれも注意したい。
桐生川を流れる水はあくまでも澄んでいて、その周囲をモミジをはじめ、ヒノキ、ナラ、ケヤキ、スギなどの樹木が深く育っている。「森林浴の森日本百選」にも選ばれていることも納得だ。初夏から夏にかけては瑞々しい新緑が、そして秋には紅葉が見事。
そんななか、釣り人はイワナやヤマメといった渓流魚を狙い、子どもたちは水遊びで涼を得ている。ちなみに川沿いの何カ所かには、この源流林がある梅田地区の、桐生川にまつわる民話などが紹介された看板が立てられており、そんな話を読みながら川沿いを歩くのも一興だ。
また梅田ふるさとセンターから30分ほど歩いたところにある津久原橋のたもとには、その名も「河童神社」という神社が祀られている。これは、河童にまつわる桐生川の民話にちなんで祀られているもののようで、過去には毎年河童祭りも行われていたらしい。
この先をさらに進んでいけば、やがて根本山へ登る登山道も現れるが、この先へ入るにはしっかりした登山の仕度が必要だ。頃合いをみて、スタートした梅田ふるさとセンターへ引き返そう。そこでは打ち立ての蕎麦や、この地方の郷土食「だいこんそば」を楽しむこともできる。
最後に、桐生川源流林にかぎらず渓流はちょっとした夕立などでも急に増水することがある。天候が悪化したらすみやかに川から離れるようにしたい。

清らかな桐生川の水を抱く源流林

清らかな桐生川の水を抱く源流林

食事ができ、トイレも完備されている「梅田ふるさとセンター」

食事ができ、トイレも完備されている「梅田ふるさとセンター」

川底の石がはっきり見えるほど川の水は澄んでいる

川底の石がはっきり見えるほど川の水は澄んでいる

津久原橋のたもとにあった河童神社。なかには河童の像が

津久原橋のたもとにあった河童神社。なかには河童の像が

道沿いの点在する、この地の伝わる民話の看板

道沿いの点在する、この地の伝わる民話の看板

桐生川源流林の水はペットボトルに詰められて販売もされている

桐生川源流林の水はペットボトルに詰められて販売もされている

スポットデータ

桐生川源流林

【桐生川源流林】
住所:群馬県桐生市梅田町5丁目
TEL:0277-46-1111 (桐生市役所観光交流課)
定休日:無休(梅田ふるさとセンターは月曜休)
●東武桐生線新桐生駅より市営の「おりひめバス」梅田ふるさとセンター行きで約55分