両毛の歴史を楽しんだり、グルメを堪能しながら観光名所を巡る両毛の観光情報誌

[2014年4月 更新]

太田市のさまざまな歴史遺産を収蔵展示する
「太田市立新田荘歴史資料館」

旧石器時代から近代まで、太田市を舞台とした歴史をたどってみよう。

※ここで表記されている価格はすべて、2014年3月時点のものです。

太田市のさまざまな歴史遺産を収蔵展示する「太田市立新田荘歴史資料館」

両毛観光スポット

太田市立新田荘歴史資料館

新田義貞、天海上人……、この地ゆかりの歴史人物たち

東武伊勢崎線世良田駅から徒歩約20分。徳川家康を祭神とする世良田東照宮に隣接するのが「太田市立新田荘歴史資料館」だ。
ここは、世良田東照宮をはじめとして数多くの史跡が残る太田市内の文化遺産を保存継承する博物館で、館名の「新田荘」は中世にこの地で活躍した東国武士である新田氏の領地からとったもの。周囲は、世良田東照宮のほかにも長楽寺や三仏堂、文珠山など歴史的建造物が多く残るエリアで、資料館もそれらの雰囲気と違和感のない落ち着きのある建物になっている。
収蔵品は、旧石器時代の石器や縄文時代の土器に始まり、鎌倉幕府より発給された書物を整理した長楽寺文書、新田家伝来の鎧、近世では徳川家康により長楽寺の再興を命じられた天海上人の木像など幅広い。
またエントランス近くには太田市をはじめとする両毛地域を俯瞰したジオラマが展示されていて、そこにはこの地域に残る歴史遺産の位置がポイントされている。太田や足利などそれぞれの街については知っていても、両毛地域全体については今ひとつ土地勘のない他県からの来場者にとってはうれしい。
また年に2回ほど、テーマを定めた企画展が開かれており、今回の来館時には「太田を駆け抜けた馬たち」展が開催中だった。これは馬型埴輪や馬に乗った新田義貞の錦絵など、馬にまつわるこの地に由来する歴史資料を集めたもの。ちなみに群馬県ではこれまでに300体を越す馬型埴輪が発掘されており、この数は全国で最も多いそうだ。言われてみれば太田市のあるのも「群馬」県。この地は古くから良馬の産地でもあったらしい。
先に述べたように、新田荘歴史資料館周囲には歴史遺産が多く集まり、また少し足を延ばせば、全国でふたつしか存在しなかった江戸幕府公認の縁切寺である満報寺も近い。これらをつなぐ歴史散歩も楽しいだろう。

広々とした造りの太田市立新田荘歴史資料館。周囲の歴史遺産ともマッチしている

広々とした造りの太田市立新田荘歴史資料館。周囲の歴史遺産ともマッチしている

両毛地方の歴史遺産の場所を示した地図。両毛全体の位置関係を復習するのにも最適

両毛地方の歴史遺産の場所を示した地図。両毛全体の位置関係を復習するのにも最適

企画展で展示されていた馬肩埴輪。群馬県は日本で一番馬型埴輪が出土しているそうだ

企画展で展示されていた馬肩埴輪。群馬県は日本で一番馬型埴輪が出土しているそうだ

太田市のオクマン山古墳から出土した鷹匠と思われる埴輪。当時からすでに鷹狩りが行われていたことを示す貴重な資料だ

太田市のオクマン山古墳から出土した鷹匠と思われる埴輪。当時からすでに鷹狩りが行われていたことを示す貴重な資料だ

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隣には篤い信仰を集める世良田東照宮もある

スポットデータ

太田市立新田荘歴史資料館

【太田市立新田荘歴史資料館】
住所:群馬県太田市世良田町3113-9
TEL:0276-52-2215
営業時間:9:30~17:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日から翌1月3日
入館料:一般200円、中学生以下無料
●東武伊勢崎線世良田駅より徒歩約20分