両毛の歴史を楽しんだり、グルメを堪能しながら観光名所を巡る両毛の観光情報誌

[2014年1月 更新]

「分福茶釜」いわれのお寺・茂林寺を参拝する

誰でも一度は耳にしたことのある昔話「分福茶釜」。あの話の舞台が実はここ、群馬県館林市なのだ。

「分福茶釜」いわれのお寺・茂林寺を参拝する

両毛観光スポット

群馬県館林市「茂林寺」

「分福茶釜」といえば、誰でも子どものころに一度は耳にしたことがあるだろう昔話。罠にかかったタヌキを助けてあげたところ、そのタヌキがお礼にやってきて、自分が茶釜に化けるからそれを売ってお金にするという話だ。その茶釜を買った和尚さんがそれを火にかけたところ、熱さに我慢できなくなり半分だけタヌキの姿にもどって男のもとに逃げ帰ったが、結局その姿のまま綱渡りをしたりという見せ物で男は裕福になる、という恩返しパターンの昔話である。一見、荒唐無稽にも思えるこの話だが、この話にはモデルがあり、それが館林市に今も現存するお寺・茂林寺なのである。
茂林寺までは東武伊勢崎線のその名も「茂林寺前」駅から徒歩10分。1426年(応永33年)に開山した曹洞宗のお寺だ。山門をくぐると、さまざまな姿をしたタヌキの像が計22体も左右に並んでおり、ここがタヌキと所縁が深いお寺であることがいやでもわかる。とぼけたような表情のタヌキから、ちょっとおすまし顔のもの、笑っているようなものまでその表情はさまざまだ。
実際に茂林寺に伝わる伝説は、代々の住職に仕えた守鶴という弟子が、どこからかお湯をいくら汲んでも尽きることのない茶釜を持ってきて、その後、守鶴は熟睡しているうちにタヌキであることがばれてしまうというもので、昔話とはやや内容は異なるのだが、タヌキと茶釜がキーポイントという点では一緒。ちなみに茂林寺には、このときの茶釜とされるものが現存しており、拝観することも可能だ。

参道の両側にはタヌキの像がずらりと並び、季節に応じてお召し替え

1426年開山だけあって、流石に古刹の雰囲気を醸し出しいる茂林寺

参道以外にもあちこちにタヌキの像が立っている

タヌキの小さな置物が雛壇に飾られている

茂林寺の裏手にある茂林寺沼湿原。木道が整備され、ちょっとしたお散歩にもぴったり

スポットデータ

【茂林寺】
住所:群馬県館林市堀工町1570
TEL:0276-72-1514