両毛の歴史を楽しんだり、グルメを堪能しながら観光名所を巡る両毛の観光情報誌

[2013年12月 更新]

大泉町でブラジル料理を楽しむ

ブラジル人が多く暮らす町だけあって、ブラジルグルメには事欠かない。そんななかでも代表的なブラジル料理のお店をいくつか紹介しよう。

レストラン・ブラジル

創業23年。日本で初めに誕生したといわれるブラジルレストラン

大泉町ではもちろんのこと、日本でも一番老舗のブラジル料理店といわれているのがここ「レストラン・ブラジル」だ。1990(平成2年)の入管法改定によって多くのブラジル人がこの町で暮らすようになったが、当時はブラジル人向けの飲食店はなく、まだ日本食にもなじめなかった彼らのためにこのお店はオープンしたとのこと。

お店のオススメ料理はブラジルの伝統料理であるフェイジョアーダと、牛のイチボを串焼きにしたエスペドン・デ・ピカーニャ。フェイジョアーダというのは、豆をベースにした煮込みに牛肉、豚肉、ソーセージなどがたっぷり入ったもの。これをごはんにかけて、ファロッファと呼ばれるキャッサバを粉にしたものと、ビナグレテという野菜の酢漬けを一緒にいただくのがブラジル流だ。

エスペドン・デ・ピカーニャに使われているイチボは、牛のお尻の部分のお肉。柔らかなな赤身で、ブラジル人はこの部分がことのほかお気に入りなのだとか。300gから600gまで、50g単位で好みの量を注文できるのもうれしい。常連のお客さんのなかには600gをぺろりと平らげ、さらにフェジョアーダも完食する人もいるらしい。

ちなみにこのお店、テレビドラマ『孤独のグルメ』にも登場したことがあるのだが、このとき主人公の五郎さんが食べていたのもこの二つだった。

今年(2013年)で創業23年。開店当時は100%ブラジル人だったお客さんも、最近では半分以上が日本人になったという。それだけ地元の日本人にも愛されているのだろう。

黄色と緑。まさにブラジル!といった色で塗り分けられたお店の外観

フェイジョアーダにご飯、ポテト、ちりめんキャベツの炒め物、ビネグレテ、ファロッファ、オレンジがついた「フェイジョアーダ・コンプレッタ」1500円

店舗データ

【レストラン・ブラジル】
住所:群馬県邑楽郡大泉町西小泉5-5-3
TEL:0276-62-0994
営業時間:11:00~15:00・17:30~22:00(月~金)、12:00~22:00(土日祝)
定休日:水曜日

プリマヴェーラ

シュラスコ食べ放題! 心ゆくまでお肉を満喫

こちらはブラジル料理のなかでもシュラスコに特化したレストラン。シュラスコというのは牛肉や豚肉を塊のまま大きな串に刺し、岩塩をふって炭火でじっくり焼き上げたもの。これをウエイターが串ごとテーブルまで持ってきて食べたい量だけサーブしてくれるのだ。食べ終わるや否や再びウエイターが登場して、再び切り分けてくれる。おなかいっぱいになったときはテーブルにあるコースターを裏返せば、そこには「ノンオブリガード(もう結構です)」の文字が書かれている。

食べられるお肉は全部で11種類。牛バラ肉や、フィレ肉といったお馴染みのものから、イチボ肉やコブ肉などふだんはあまり見かけないものまでさまざまだ。これらの肉を90分間食べ放題の「シュラスコフルコース」はひとり2280円ととてもお手頃価格。

思い切りたべて満腹になったら、ブラジルの定番カクテル「カイピリーニャ(サトウキビの蒸留酒にライムを入れたもの)」をいただいてほろ酔い気分で帰れるのも、電車の旅ならではの特典だ。

大きな牛のモチーフが「プリマヴェーラ」の目印だ

店舗データ

【プリマヴェーラ】
住所:群馬県邑楽郡大泉町西小泉3-2-15
TEL:0276-62-8607
営業時間:11:00~16:00・17:30~22:30(月~金)、11:30~22:30(土日)
定休日:火曜日(祝日の場合じゃ翌日)

焼きたてのパン屋さん・トミ

働くブラジル人のために、今日も早朝からパンを焼き続ける

「焼きたてのパン屋さん・トミ」の朝は早い。平日は朝6時から、土日にいたっては5時から営業している。これは早朝から仕事に行くブラジル人、そして夜勤明けで家に帰るブラジル人たちに焼きたてのパンを食べてほしいから。

オーナーの松山トミハルさんが大泉町でパン屋を始めるまで、この町ではブラジル人好みのパンは入手できなかった。それだけにこのお店の人気は大変なもので、ポン・デ・ケージョ(チーズパン)は1日に2000個、ブラジル風フランスパンにいたっては4000個近く売れるというからすごい。またパンだけでなく、ハムやチーズも豊富に取りそろえているので、ここだけでサンドイッチの材料はすべて入手できるというのも人気のひとつらしい。傍らには食事スペースも設けられてあり、20種類以上あるハンバーガーを店内で食べることも可能だ。

ポン・デ・ケージョやフランスパンと並んで、このお店のもうひとつの名物メニューが、その名もずばり「メガ・トミ」。なんと重さが1.2kgもあるという超巨大ハンバーガーだ。ちなみに5分以内で食べたら無料というイベントも用意されており、これまでにはブラジル人、日本人ともに数人の成功者が出ているという。この「メガ・トミ」、家族でやって来て注文し、なかよく分け合って食べるというスタイルもあるようで、1300円という値段を考えたらこれはお得だ。

ちなみに平日は6時からなのに、なぜ土日だけ5時から営業しているのか質問してみたところ、「週末はね、朝まで踊っていたブラジル人たちが帰りがけの寄っていくんだよ」と、人なつっこい笑顔で教えてくれた。

一日中、お客さんが絶えることとがない「焼きたてのパン屋さん・トミ」の店頭

モッチモチの食感がたまらないポン・デ・ケージョ。ひとつ52円

店舗データ

【焼きたてのパン屋さん・トミ】
住所:群馬県邑楽郡大泉町坂田3-7-4
TEL:0276-61-1030
営業時間:6:00~22:00(土日は5:00~)
定休日:月曜日

パウロレストラン

バイキング形式のブラジル料理店

今年(2013年)の9月に移転して、リニューアルオープンしたばかりのブラジル料理のレストラン。駅からもほど近い店内には広いガラス窓から太陽の日差しがたっぷり入り、気持ちよい雰囲気のなかで食事ができる。メニューはすべてブラジル料理のバイキング。

料理はさまざまなサラダをはじめ、ソーセージや牛の煮込み、チキン料理など種類も豊富だ。もちろんフェジョンやフェイジョアーダといったブラジルの伝統食も用意されている。

ちなみにフェジョンとフェイョアーダ、名前も似ているし両方とも豆をベースにしたものなので間違えやすいが、フェジョンは豆だけのシンプルなスープ、フェイジョアーダは牛肉や豚肉、ソーセージなどもたっぷり入ったもの。日本の味噌汁と豚汁の違いと考えればわかりやすいかもしれない。

平日は大人990円、子ども500円というリーズナブルな値段にもビックリ。土日は男性1240円、女性1090円、子ども600円と若干高くなるが、そのぶん料理のほうもグレードアップするとのこと。

近年、大泉町にはブラジル人のみならず、ペルー人やボリビア人といったさまざまな南米人も暮らすようになっているが、そんな彼らにもここのお店は大人気だそうだ。

パウロレストランの店内。大きな窓からは日差しがたっぷり入り快適だ

店舗データ

【パウロレストラン】
住所:群馬県邑楽郡大泉町坂田5-3-22
TEL:0276-61-1131
営業時間:11:00~15:00・17:00~22:00(火~木)、11:00~15:00・17:00~23:00(金土)、11:00~19:30(日)
定休日:月曜日

ボン・バーガーマツモト

オリジナルメニュー「ブラジル丼」は日本とブラジルの架け橋か

こちらは、日本で初めて誕生したブラジル人向けのショッピングセンターの2階にある軽食店。フードコートのような雰囲気をもつお店では、ブラジル風ハンバーガーやサンドイッチ、パステルという包み揚げのようなパンが手頃な価格で食べられる。数あるハンバーガーのなかでもオススメなのが「Xトゥード(520円)」。肉のほかにも、チーズ、ベーコン、ハム、玉子、レタスとボリューム満点の具だくさんぶりだ。もう一つのオススメはここのオリジナルメニューで、その名も「ブラジル丼」。アツアツのご飯のうえに、味付けをしたシュラスコ、レタスやトマト、タマネギなどを酢漬けにしたビナグレテというサラダ、そしてお約束のフェジョンをかけたもの。これは日本人の客さんにも好評とのことだ。

お店の前には大きなステージがあるほか、サッカーゲームが設置されていたり、サンバコスチュームの顔出し看板が置かれていたりして、ここがただの軽食店だけではないことが察せられる。その点について尋ねてみると、ステージでは月に一回サンバ大会が催されるなど、大泉町に暮らすブラジル人たちのコミュニティスペースとしても用いられているようだ。

日本初のブラジル人向けショッピングセンター「ブラジリアン・プラザ」。ボン・バーガーマツモトはこの2階にある

店舗データ

【ボン・バーガーマツモト】
住所:群馬県邑楽郡大泉町西小泉4-11-22 ブラジリアンプラザ2F
TEL:0276-20-0181
営業時間:10:00~20:30
定休日:月曜日