日光の歴史を楽しんだり、温泉やグルメを堪能しながら観光名所を巡る日光の観光情報誌

[2014年1月 更新]

日光市内の美しい近代建築を探検する旅!

神社仏閣巡りや、温泉、テーマパーク遊びと日光には観光したいところがたくさん!
しかしそんなメジャーどころの他に、実は「近代建築」の見所もたくさんあるのだ!
明治~大正~昭和初期に作られた、日光市内にある美しい近代建築探検をしてみよう!

日光市内の美しい近代建築を探検する旅!

日光観光スポット

JR日光駅

日光近代建築探偵団団員になったつもりで、まずは東武鉄道日光駅から、その一歩を進めてみることにしよう。
東武鉄道日光駅から歩いて2分のJR日光駅へ。ここはまるで明治村!?と思われるような駅舎が存在しているのだが、なんとまだフツウに使われているのだ。一階の切符売り場や待合室もレトロで素敵な感じで、カメラをバシバシ向けてしまうが、二階に行くとさらに興奮!そこはシャンデリアが煌めくゴージャスルーム。当時のVIP達が使っていた、一等旅客専用待合室だったらしいのだ! 夜になると外も中もライトアップされて、昼より美女顔になる。

JR日光駅入り口

一階の待合室

二階の一等旅客専用待合室

スポットデータ

【JR日光駅】
住所:日光市相生町115

日光総合支所庁舎

東武鉄道日光駅からは東武バス日光に乗って、神橋(しんきょう)方面に向かおう。日光市所前で降りると、左手の丘の上に現れる、でっかい「和」な建物が実はもと日光市役所。今は市役所の分室的存在で、日光総合支所庁舎という名前になっている。ハアハアいいながら坂道を登ったら、遠慮なく中に入らせてもらおう。一階もいい雰囲気だが、一言役所の方に断って、上の階にも上がらせてもらうのがいい。二階は廊下が美しいし、現役で使われているがやたらレトロな印刷室がある。三階は往時の様子をとどめた元議長室や、旧議員控え室が保存されていて、映画のセットに入ったみたいな雰囲気を楽しめる。
実はこの建物、明治38年に外国人向けにと作られたホテルだったらしい。この外観にふさわしく「大名ホテル」という名前がつけられていたのだが、結局ホテルとして使われることはないまま、古川電工日光精銅所の工員アパートになったり、戦後には進駐軍の社交場になったが、昭和23年に日光町役場となった次第。

市役所の外観

市役所の二階廊下部分

市役所の三階部分

スポットデータ

【日光総合支所庁舎】
住所:日光市中鉢石町999番地
URL:http://www.city.nikko.lg.jp/
TEL:0288-53-3795
営業時間:08:30~17:15
定休日:土日祝日

日光物産商会

東武鉄道日光駅からは東武バス日光に乗って、神橋で降りると、左手に「おっ!!」と胸をときめかせるような、キッチュな建物がある。蕎麦屋・カフェ・パン屋に土産物屋が入った、この二階建ての建物は「日光物産商会」というそうだ。もともとはこのすぐそばの日光金谷ホテルの客をあてこんで明治時代に作られたが、明治36年の大火で一度焼失。同38年に建て直し、さらに昭和初期に入ってから、遊び心を満開にしてリニューアルしたのだそう。ここは本当におもしろい。二階の「カフェ&レストラン匠(たくみ)」には、お茶だけでも立ち寄ることをおすすめしたい。一般の喫茶室以外にもいくつか部屋があって、それぞれ趣きが違うので、ウェイトレスさんの手が空いていたら、部屋を見ていいか聞いてみよう。

物産商会の真ん前には、かつてロープウェイで使われていたワゴンが、電話ボックスに!

二階の喫茶室

二階奥のレストラン部分。現在は団体さんに使ってもらっている

明治時代から使っていると思わしき電気のかさに、LEDライトを入れて使用

「ぼたんの間」に取り付けられたねじまき時計

スポットデータ

【日光物産商会】
住所:栃木県日光市上鉢石町1024
URL:http://www.bussanshokai.com/
TEL:0288-54-1108
定休日:無休

日光金谷ホテル

東武鉄道日光駅から東武バス日光に乗って、神橋で降りる。左手にある日光物産商会から丘を上っていったところにあるのが、明治時代から日光に浸透する欧州文化を牽引してきた、日光金谷ホテルだ。老舗ホテルだけあって緊張するけれど、ホテルマン達はとても親切。噂の「100年カレー」でも食べるついでに、ホテル内見学をお願いしてみよう。玄関の回転扉、彫刻、灯り、鏡など、当時の姿をそのまま残している部分が多く、見飽きることがない。ホテル内ギフトショップにもレトロなグッズが並び、ついつい手にとってしまう・・・。いや~、次は絶対ここに宿泊してみたいものだと思う。

客室部分の廊下

オーダーメイドで作ってもらった、日光彫りの鏡。西洋人を迎えるホテルには、壁に取り付ける大きな鏡が絶対必要だった

明治40年頃からずっと使い続けている灯り

徳川家の御紋が入った灯り。こちらも明治時代からずっと活躍

スポットデータ

【日光金谷ホテル】
住所:栃木県日光市鉢石町1300
URL:http://www.kanayahotel.co.jp/
TEL:0288-54-0001

日光田母沢御用邸記念公園

東武鉄道日光駅から東武バス日光に乗って、田母沢で降りると、日光田母沢御用邸記念公園に着く。ここは明治32年に建てられた、もと大正天皇(当時皇太子)のための、夏の静養地だったところ。ものすごい「和」っぷりで、当初どこが近代建築なのか悩んだが、答は壁に貼られた説明書きにあった。海外からやってくる賓客のために謁見室の鴨居を高くしたり、調度品についても一部シャンデリアをつけたり、床に絨毯を敷いたり、テーブルに椅子を入れたりと和洋折衷を計った点がポイントらしい。

御座所前の入側。右手は黒漆塗りの硝子窓、奥は杉戸絵が

絨毯が敷き詰められた、奥の御食堂と御次の間

皇后がお使いになっていた部屋の灯り。赤い部分が金で作れられている

部屋の中から中庭を望む

スポットデータ

【日光田母沢御用邸記念公園 邸内売店】
住所:栃木県日光市本町8-27
URL:http://www.park-tochigi.com/tamozawa/
TEL:0288-53-6767

日光真光教会礼拝堂

東武鉄道日光駅から東武バス日光に乗って、西参道で降りよう。右手にまるでヨーロッパにいるかのような錯覚に陥らせる、ゴシック様式の教会も見られる。こちらは現在は真光教が管理しているのだが、本当に美しい。1914年に作られた。(西参道バス停すぐ近く)

宣教師であったガーデナーが設計したもの

明治の館

東武鉄道日光駅から東武バス日光に乗って、ホテル清晃苑前で降りよう。ここに「明治の館」というカフェ&レストランがあるのだ。こちらは昭和52年に今のレストランになったが、もとは明治後期にアメリカ人ホーン氏の別荘として作られたもの。現在はレトロなメイドさん風スタイルのウエィトレスさんがお給仕してくれるので、またまたちょっと嬉しくも緊張。この裏にはもとメイドさん達(現在のメイドさんではない)の家を使ったレストラン「遊晏山房」もある。メイドさんってこんな素敵なところに住んでたの!? なんて勘違いしそうなほど、美しくリノベーションされている。3人分の部屋の壁を取り除いて食堂に作り替えたそうだ。

明治の館の外観

明治の館の一階部分

遊晏山房。もとある家にテラス部分を足している

スポットデータ

【明治の館】
住所:栃木県日光市山内2339-1
URL:http://www.meiji-yakata.com/
TEL:0288-53-3751
営業時間:11:00~、ラストオーダー19:30
定休日:無休

イタリア大使館別荘記念公園

東武鉄道日光駅から東武バス日光に乗って50分ほどの、立木観音前で降りる。そこから歩いて15分ほどのところに、イタリア大使館別荘記念公園がある。ここは春になれば、中の見学が可能。昭和3年にチェコの建築家アントニン・レーモンドが手がけて、作られたものだ。

木立の中に位置するもとイタリア大使館の建物

本邸居間書斎

スポットデータ

【イタリア大使館別荘記念公園】
住所:日光市中宮祠2482
TEL:0288-55-0880
定休日:12~3月、そのほかは月曜日

古河掛水倶楽部

東武鉄道日光駅から町営のバスに乗って、渡良瀬か足尾で降りて、徒歩で5分。ここにかつて「鉱都足尾の迎賓館」と呼ばれた古河掛水倶楽部がある。ここは明治32年に建てられた旧館と、明治末期と大正5年に建設された本館と撞球室とを合わせたもので、足尾銅山を訪れる貴賓客の接待・宿泊に使われていた。掛水重役役宅、銅山電話資料館なども並んでいてたいへん興味深い。3月までは閉館しているが、春になったら是非訪れてみたい。

古河掛水倶楽部本館

古河掛水倶楽部旧館

スポットデータ

【古河掛水倶楽部】
住所:日光市掛水2281
TEL:0288-93-3255
定休日:11月下旬~翌年3月下旬、その他は土日祝日の10:00~15:00の間オープンするが、平日に訪れたい人は電話で事前申し込みを

以上紹介した建物のうち、日光田母沢御用邸記念公園は国指定重要文化財に指定、そのほかの建物のほとんどが国登録有形文化財に指定されている。