日光の歴史を楽しんだり、温泉やグルメを堪能しながら観光名所を巡る日光の観光情報誌

[2014年1月 更新]

記事で紹介したグルメスポット

日光のグルメレポート『古き良き時代のクラシカル洋食を満喫する日光の食の楽しみ方』で堪能してきた名店をご紹介。日光ならではのグルメを楽しんでください。

「日光金谷ホテル メインダイニングルーム」

明治6年頃からホテル業を営んできた「金谷ホテル」だが、現在の地で純洋式の「金谷ホテル」を開業したのは、明治26年のこと。設備の充実や改築などを重ね、明治の末期には、日本を代表する外国人向けリゾートホテルのひとつとして知られるようになった。

日光金谷ホテルがそのデザインと共に評価の黄金期を極めたのは、昭和11年に大胆な全面改装をした時からだ。なんと地下部分を掘り下げ、今まで一階だったところを二階にしてしまったのだ。しかし東照宮を意識したような、和洋折衷の、独特な造りのホテルでもあった。

この時、かつてロビーだった部分が、現在まで使われているメインダイニングルームとなった。柱頭彫刻は、一番古いもので明治時代から存在しているし、窓にはめ込まれた、ゆがみが入ったガラスもいつの時代のものか今となっては不明だが、相当古いもの。そのほか家具や装飾品も明治~大正~昭和初期から使用されているものが多く、隅から隅までじっくり観察してみたくなる。


実はダイニングはみっつあって、一番古いのは小食堂と呼ばれている部屋だ。こちらはかつてメインダイニングとして使われていたところ。十二支の彫刻や、花鳥風月が描かれた天井が素晴らしい。こちらを使用する日は少ないが、お願いすれば見学をさせてもらえる。ランチに立ち寄った際は是非、この貴重な文化を残すホテルを鑑賞してみたい。メインダイニングも小食堂も、国の登録有形文化財として登録されている。

エレガントでクラシカルなダイニング全体の様子。左奥のサイドボードは明治時代から使用

天井を支える柱頭彫刻

想像上の生き物、迦陵頻伽(かりょうびんが)の姿が彫られたもの。ケヤキに岩絵の具で着色されている

こちらは「小食堂」。花鳥風月を描いた格天井(ごうてんじょう)が素晴らしい

昭和初期頃の小食堂での、ランチ風景。人々の着ている服以外、あまり現在と変わりがないかも?

店舗データ

【日光金谷ホテル メインダイニングルーム】
住所:栃木県日光市鉢石町1300
URL:http://www.kanayahotel.co.jp/
TEL:0288-54-0001
営業時間:ランチタイム/11:30~ラストオーダー14:30、ディナータイム/18:00~ラストオーダー20:00
定休日:無休

「鬼怒川金谷ホテル ダイニング JOHNKANAYA」

以前の鬼怒川金谷ホテルのイメージは「旅館スタイル」だったが、2012年に大改装を行い、ホテルとして全く新しく生まれ変わった。

ジョン・カナヤの唱える「和敬洋讃(和を敬い、洋を讃える、という意味で、造語)」を根幹とし、和のおもてなし+洋の機能性を融合させた、モダンで非常に洗練されたホテルになったのだ。

ダイニングには生前ジョン・カナヤがヨーロッパで出会って惚れ込み、ホテル用にと作らせたガブリエル・ロワールのスカルプチャードグラスを配置。5~6センチの厚みのある、重厚なステンドグラス風の彫刻だ。彼の作品は箱根の「彫刻の森美術館」でも目にすることができる逸品だ。

椅子やテーブルなども全てオーダーメイドのオリジナル。シンプルながら美しいフォルムを描いていて、しかも使いやすい。

中央には大きな日光彫りのテーブルと椅子が置かれているが、実はこれは金谷家で長年使われてきたもので、ジョン・カナヤのリザーブシートでオブジェとして配されている。
椅子に、笹竜胆を象った、金谷の御紋が彫られているところに注目してほしい。

もし宿泊してディナータイムに訪れることがあったら、お楽しみはさらに増える。欧州の正式なディナースタイルに沿って、ラウンジでアペリティフに合わせてアミューズを食した後、メインダイニングでデザートまでのコース料理を取る。

その後はラウンジでスイーツワゴンを、さらに希望であればシガールームで葉巻をくゆらすことができるのだ。古き良き時代の社交場スタイルを叶えられる貴重なレストランで、紳士淑女体験にチャレンジしてみよう。

ここでアペリティフをとってからダイニングへ

ジョン・カナヤのリザーブシート

椅子の背に彫られた金谷家の家紋

シガールーム脇に展示されているコレクション達

店舗データ

【鬼怒川金谷ホテル ダイニング JOHNKANAYA】
住所:栃木県日光市鬼怒川温泉大原1394
URL:http://www.kinugawakanaya.com
こちらの「宿泊予約」から「日帰昼食プラン」をクリック
TEL:0120-12-9999(予約センター)
営業時間:ランチタイム/11:30~ラストオーダー13:30
定休日:無休

「山のレストラン」

平成15年にオープンした「山のレストラン」は絶品料理のほか、絶景の眺めまで味わえるレストランだ。

レストランから眺められる一番の光景は、葛飾北斎も描いた霧降の滝だ。一階のテラス席から眼下に望むこともできるが、冬のうちは二階の北側の窓際から「滝鑑賞」することをおすすめする。また西側の窓からは男体山など日光連山が見られるし、東の窓からは、夜になれば隣町がイルミネーションで輝く姿が。とにかく日本広しといえども、こんな絶景レストランにはなかなか出会えないだろう。まさに「眺めのいいレストラン」なのだ。

建物もオーナーと建築家のこだわりを追求して建てられたもの。イメージは「北米の森の一軒家」で、カナダから米松や杉を取り寄せて建てたカントリースタイルだ。実際カナダ人のお客さんがやってきたとき「ここにいると、日本なのにカナダにいると錯覚するよ!」と声を上げたという。なぜそんなに北米・カナダを意識したかというと、豪雪地帯である霧降高原の環境が、カナダと似ていると思ったからだそう。

さらにインテリアはというと、テーブル、椅子、窓際のパネルヒーターなど家具から、コートフックなど調度品もアンティークを感じさせるものをアメリカから輸入。暖炉を含め木のぬくもりを感じさせるのも嬉しい。徹底的にお洒落だなあ、と思わせるのは、タイルを敷き詰めた真っ白のトイレ。こちらはとくに女性の方々に評判を呼んでいる。

席について落ち着いたら、全館見渡して、カナダスタイルの霧降高原のレストランをまるごとエンジョイしてほしい!

広大な景色の中に入って、ビッグな食事をする痛快さを味わう!

コルクで作られた「山のレストラン」の文字に注目!

二階から見下ろす霧降の滝

北斎描く、霧降の滝

二階の眺望席。すべてが木のあたたかな温もりを感じさせる

店舗データ

【山のレストラン】
住所:栃木県日光市所野1546 霧降の滝
URL:http://www.meiji-yakata.com/
TEL:0288-50-1525
営業時間:11:30~ラストオーダー19:00
定休日:水曜日(祝日の場合は前日。冬は定休日に変動あり。また披露宴などで貸し切りになることもあるので、事前に電話で確認することをおすすめします)

「トラットリア・カミーノ」

30年ほど前、縁があってイタリア ・ローマのレストランで働いていたシェフ井波氏が、その間に一番心を打たれたのが石窯だった。住んでいた東京に戻ったら、是非薪を使って石窯でピッツァを焼きたい。そう思ったが、当時は石窯は日本では非常に珍しかったし、防火の設備を考えると東京では絶対無理に等しい。

そこで実家のある日光に戻って、自分の家のある敷地を使って石窯のあるレストランを作ることを決意した。せっかく田舎でレストランをやるのだから、料理素材もなるべく地元のものを使おう。魚は近海ものにしよう。季節的に手に入らなくても、絶対国産のものにしよう。そう決めた。今でいう「地産地消」の先駆け的な考え方だ。

建物のイメージは、北イタリアの山あいにある小さなトラットリア(庶民的なレストラン)風に。なぜなら日光の環境は南イタリアのローマより、断然北イタリアに近いから。

そして石窯と薪ストーブを設置する。当然煙突のある家になるから、店の名前は「カミーノ(イタリア語で煙突、炉を意味する)になった。窯はシェフの熱い心を表しているといえるだろう。お店ができて以来、このハートフルな窯で焼かれるピッツァや、本格的なイタリア料理を食べにやってくるお客さんはあとを絶たない。

二階はいたってシンプル!気取らないお洒落加減がいい!

一階は、ヨーロッパでよく見られるレストランのインテリア!

木でできた、このおうちをみつけて!

店舗データ

【トラットリア・カミーノ】
住所:栃木県日光市鬼怒川温泉大原1430-2
URL:http://www.tcamino.com
TEL:0288-76-0867
営業時間:ランチタイム/11:30~ラストオーダー14:30、ディナータイム/17:30~ラストオーダー21:00
定休日:水曜日(水曜日が祝日の場合は営業)