会津の歴史を楽しんだり、温泉やグルメを堪能しながら観光名所を巡る会津の観光情報誌

[2013年12月 更新]

「大内宿」の名物郷土料理と塔のへつりの絶品カフェレストラン

「大内宿」の店頭で売られている郷土料理の数々と、塔のへつり駅の近くにあるカフェレストラン「土炉子」のバンズが黒い「ブラックバーガー」を紹介。

「ブラックアボカドチーズバーガー」土炉子

竹炭を練り込んだ真っ黒なバーガー

会津鉄道の塔のへつり駅から塔のへつりと反対側へ歩いて約7分。陶芸体験などをやっている「窯元 泰山窯」の隣にある「土炉子(どろんこ)」。
カントリーキッチンと謳っているログハウス風のカフェレストランで、木の温もりを感じさせるアメリカンな雰囲気に満ちた店構えだ。

女性店主がひとりで切り盛りする店で、店主が作った陶器には優しさも感じられる。これは店主の人柄のせいかもしれない。
常にできたてを提供する料理やドリンクはほかにはないおいしさ。

メニューはパスタやピザ、ホットドッグ、多種類のカレー、スイーツなど。
これでは「会津に旅行しているのになぜ?」と感じるかもしれない。
しかしそのこだわりの料理は、決してどこにでもあるようなカフェレストランの料理ではないのだ。

そのなかから竹炭の粉末を練り込んだ黒いバンズの「ブラックバーガー」を紹介しよう。 
バンズは店主が朝から練って焼く、完全自家製。牛100%のパテも自家製手ごねで肉汁たっぷり。
竹炭を練り込んでも味には変化はないが、整腸作用があるという。そして焼くと通常のバンズよりもパリッと焼ける。
ただでさえボリュームたっぷりなバーガーなのだが、さらにさまざまなトッピングが楽しめるのも嬉しい。バラバラになってこぼさないように上手に食べよう。
ソースは、普通のバンズにはオリジナルタルタルソースを使い、ブラックバーガーにはオリジナルのブラックペッパーソースを使っている。

オーダーしてから店主が丁寧に調理をするので、ハンバーガーといえどもファストフードとは一線を画す。急いで食事を済ませたい人には向かないかもしれない。

会津名物のじゅうねん(エゴマ)を練り込んだ自家製パンも販売している。
地元の人が立ち寄る憩いのカフェレストランとして人気の店で、観光客が大勢押し寄せるわけではない隠れた名店。
一品一品の料理・ドリンク・スイーツはかなりクオリティが高い。

「ブラックバーガー」に目玉焼きをトッピング

「ブラックアボカドチーズバーガー」。すごいボリューム

小さなログハウスのように見えるが、店内は意外と広い

日替わりのオリジナルケーキもほかにないおいしさ

店舗データ

【土炉子】
住所:福島県南会津郡下郷町弥五島道上3299-1
TEL:0241-69-1065
営業時間:10:00~17:00 17:00~21:00(夜は要予約) 水曜休

「いわなサンド」三澤屋茶屋

テイクアウトできる料理やスイーツ

大内宿にある「高遠そば(ねぎそば)」で知られる「三澤屋」。そこから入口方向へ。「只浦酒店」のさらに隣にあるのが「三澤屋茶屋」。
ここはパンやスイーツ、コーヒーやソフトドリンクが揃っている。店内にも少し食べるスペースがあるしテイクアウトする人も多い。

奥会津の美坂高原で生産される「赤かぼちゃ」を使用し、餡と一緒に最中風に仕上げた「赤いおたふく物語」や、くるみ、山ブドウ、五穀米を練り込んだ各種パン、じゅうねんケーキやフルーツケーキ、まんじゅうの天ぷらやかりんとうまんじゅうなどのカフェメニューから、ねぎそばを小分けにした「小藩(こわけ)高遠そば」や、いわしの山椒漬けなどの食事メニューまで、品揃えは幅広い。
ソフトクリームや最中アイスを店の前のベンチで食べている人もよく見かける。

ここで、カフェメニューらしくもありながら、しっかりと会津食を出している人気メニューが、「岩魚サンド」。
サクサクに揚げた岩魚にタルタルソースをかけ、新鮮な野菜とともにパンにサンドしたもので、食べ歩きもできるフードメニューだ。
(時期によっては琵琶湖産の鮎を使用する場合もあり)

岩魚の形に合わせた横長のパンで、先端からざっくりと食べやすい。サクッとした食感と身が詰まった岩魚のフライは、ファストフードのチェーン店とは別物の味。「三澤屋」同様、こちらの茶屋も混んでいるときが少なくないが、そのぶん少し待てばできたてを食べることができるというメリットもある。

「岩魚サンド」。サックリ食感と満腹感

「かりんとうまんじゅう」

店舗データ

【三澤屋茶屋】
住所:福島県南会津郡下郷町大内字山本26-1
URL:http://www.misawaya.jp/
TEL:0241-68-2927

「きんつば」本家玉屋

黒米を練り込んだ「きんつば」とは?

大内宿で「祝言そば」という名のねぎそばを出している「本家玉屋」。
ここでは古代米(黒米)を使ったお餅などもメニューに並んでいる。カレーやいなりも黒米メニューのひとつだ。

そして食事処ではなく、店頭の土産物が並んでいる一角では黒米を皮に練り込んだ「きんつば」も焼かれている。
なかにつぶあんが入った、東京でいう今川焼き、または大判焼きのことだ。会津では「きんつば」と呼ぶ。
昔は小判型で刀のつばに似ていたことからその名がついたといわれている。

このきんつば売場もひっきりなしにお客さんが来て買っている。「祝言そば」とはまた違った「本家玉屋」の名物商品となっているようだ。
粒あんが入ったきんつばは、生地に黒米が入ったせいか餡とよく馴染み、カリッと焼き上がっている。大内宿の町並みを眺めながらの食べ歩きに似合いそう。

店頭で焼かれる「きんつば」

店舗データ

【本家玉屋】
住所:福島県南会津郡下郷町大内山本3
URL:http://tamaya-honke.sub.jp/
TEL:0241-68-2946

「手づくり しそ巻き」「ごまみそせん」田沼商店(扇屋分家)

絶品「手づくり しそ巻き」は辛口もある

大内宿にある高倉神社の鳥居より少し入口寄りにある「田沼商店 分家扇屋」は、豊富な品揃えの土産物屋。

「ごまみそせん」は煎りごまと会津の味噌が塗られたもので、味噌の甘さもありクッキーのような煎餅に仕上がっている。大内宿でこれが買えるのはここだけだ。

「手づくり しそ巻き」は会津の名産品でもある。味噌にくるみなどを細かく混ぜ、しその葉でクルクル巻いたもの。甘めの味噌でご飯にもよく合う。辛口タイプもあり、こちらは味噌の甘さのあとに軽い辛さが追いかけてくる。こちらもご飯に合いそうだが、日本酒の肴にもなりそう。
たいてい試食もやっているので、ぜひ賞味してくなんしょ(ご賞味あれ)。

「手づくり しそ巻き」の辛口。辛口のほうはしそがパリッとしているようだ

店舗データ

【田沼商店(扇屋分家)】
住所:福島県南会津郡下郷町大内山本14
TEL:0241-68-2916

「そば団子」「玉こんにゃく」「しんごろう」ほか 大内宿各所

大内宿各所の名物グルメ

大内宿では、その場で団子やまんじゅうを焼いているお店もたくさんある。
また、栃の実が入った定番の「とち餅」なども各所で売られている。

「山形屋」では大判せんべいの「大内丸」を炭火で手焼きしている。焼きたての香ばしい匂いについつられてしまう。

「みなと屋」の店頭では南会津名物の郷土食、「しんごろう」を焼いている。ご飯を半つきにして握り、じゅうねん味噌を塗って串に刺して炭火で焼く。

「茶屋こめや」では「いももち」「そば団子」などが焼かれている。「岩魚塩焼」を焼いていることもある。

土産物の種類が多い「南千院本家」では、店頭でそば粉の「天ぷらまんじゅう」と「玉こんにゃく」を売っている。

店舗データ

【大内宿】
住所:福島県南会津郡下郷町大内山本
URL:http://ouchi-juku.com/ (大内宿観光協会)