会津の歴史を楽しんだり、温泉やグルメを堪能しながら観光名所を巡る会津の観光情報誌

[2013年11月 更新]

会津若松市を中心とした中央エリアの名物を紹介

「ソースカツ丼」「じゅうねんパウンドケーキ」「地元産ぶどうのワイン」「坂下町の桜肉」の魅力を解説。

「ソースカツ丼」味処 桐

B級グルメか伝統食か!?

「ソースカツ丼」と聞かされても、10人中10人が知っているとは限らないだろう。
知っている人でも、B級グルメブームによって全国的にその名が知られたため、会津のB級グルメと認識している人も多いかもしれない。
しかし、その誕生はB級グルメという言葉が生まれる遥か昔にあるという説が多い。あくまでも「説」であり、どのようにして生み出されたのかは、明確な資料が残されていない。
しかも「ソースカツ丼」は会津でしか食べられないものというわけでもない。会津以外でも長野県、福井県、山梨県などでは、「カツ丼」といえば「ソースカツ丼」を指しているのだ。

東京など上記の地域以外では、「カツ丼」といえば豚カツをタマネギとともに甘辛い醤油で煮込み玉子でとじたものを、丼の白ご飯の上に乗せたものをいう。
対して「ソースカツ丼」というのは、丼の白ご飯の上にシャキシャキの千切りキャベツを敷き、その上に揚げたての豚カツを乗せウスターソース(店によってはオリジナルソース)をかけたものだ。
簡単にいえば豚カツ定食を丼物にしてしまったようなものだ。

生まれは大正とも昭和の戦前、または戦後だともいわれ、会津でもさまざまなお店のメニューに定番のようにその名が乗せられている。
それほど昔から食されていたのだが、脚光を浴びたのは2003年ごろだといわれている。

会津には「伝統会津 ソースカツ丼の会」があり、さまざまな趣向を凝らして「ソースカツ丼」を、そして会津を盛り上げていこうとしている。
この会に加盟している店舗には黄色いノボリが立てられているので、それを目印にしてもいいだろう。
しかし、会に所属しているからといってどこも同じレシピで同じ味の「ソースカツ丼」を提供しているわけではない。ソースをかけたもの、カツをソースにくぐらせたもの、ソース味の煮込みカツなど、店によってまったく違う「ソースカツ丼」が食べられる。

「味処 桐」は  商店街にあるごく普通の定食屋。夜は居酒屋といってもいい。
創業から40年以上経つベテラン店だ。
「ソースカツ丼」は千切りキャベツにカットされた大振りの豚カツが乗せられ、オリジナルソースがかけられた、割とオーソドックスなタイプ。
ご飯多めで豚カツはビッグサイズの揚げたて。それに比べるとキャベツが少なめに感じるが、肉は柔らかく、甘辛ソースとよく合い、箸が進む。
食べたことがない人は、まずここへ行ってみるのもいいかもしれない。

大河ドラマ「八重の桜」に絡めて、桜肉(馬肉)を揚げた「八重桜ソースカツ丼」もメニューに加わった。揚げると固くなる馬肉を試行錯誤して「ソースカツ丼」へと変身させた。これこそ「桐」でしか食べられないものかもしれない。
でもまずはオリジナルの「ソースカツ丼」からお試しを。

「味処 桐」のソースカツ丼(850円)

「味処 桐」。2階。修学旅行生なども食べに来る

温泉玉子やえびカツのトッピング、ミニそばのセットなどもある。馬肉を揚げた「八重桜ソースカツ丼」(1100円)は「桐」オリジナル

揚げたてでサックリ。肉も柔らかい。なにより丼からはみ出すほどのビッグサイズにびっくり

店舗データ

【味処 桐】
住所:福島県会津若松市栄町2-22
URL:http://kiri4649.web.fc2.com/
TEL:0242-27-1098
営業時間:11:00~21:30

「じゅうねんパウンドケーキ」七日町駅カフェ

日替わりのパウンドケーキが人気

会津若松市の七日町通りは、歴史と風情のある店舗が軒を連ね、大正ロマンの薫り漂うおしゃれな通り。そのシンボル的存在になっているのが、七日町駅舎内にある「駅カフェ」だ。
「駅カフェ」には、会津若松市のみならず、会津全域17市町村のアンテナショップが併設されている。
洋館風のカフェスペースでは、地酒の仕込み水で煎れる水出しコーヒー、会津りんごや完熟桃太郎(トマト)など地場産のフルーツジュースなどがいただける。
おすすめは「自家製パウンドケーキセット」で、下郷産のじゅうねんを使ったパウンドやくるみ入りそば粉パウンドが日替わりで味わえる。

なかでも「じゅうねんパウンドケーキ」は、じゅうねん(えごま)の香りがほんのり感じられる深い味わいが人気。しっとりとした生地と添えられてくるホイップクリームの組み合わせもまた格別だ。ホームメイドならではの優しい甘さに、辛党からの支持もあるという。ただし、日替わりメニューなので、事前に確認しよう。

カフェスペースのほかに、会津の名産品が並ぶ物販スペース、企画展が開かれるギャラリー、観光案内コーナーなど、まさに会津エリアの情報発信基地になっている。
情緒たっぷりの七日町通りを散策した後、お土産も揃う「駅カフェ」で、ほっとひと息入れてみてはいかが?

「じゅうねんパウンドケーキ」は、日替わりの「自家製パウンドケーキセット」(580円)でいただける。セットのコーヒーはもちろん自慢の水出しコーヒー

店舗データ

【七日町駅カフェ】
住所:福島県会津若松市七日町5-1
URL:http://www.aizu-furusato.com/ekicafe/
TEL:0242-39-3880
営業時間:9:00~18:00 年中無休(年末年始休)

「新鶴ワイン」会津美里町インフォメーションセンター

地元産ぶどうのワイン

会津美里町の新鶴地区では、1976年から白ワイン用のぶどう品種であるシャルドネを栽培している。
ぶどうを栽培するには好条件が整っている地形ではあるが、秋雨の量が多く病害によって安定的な収穫が得られないことから、一時はシャルドネの栽培を断念しなければならない危機もあったという。
そこで栽培家たちが立ち上がった。秋雨の被害からぶどうを守るための雨よけ設備を開発、設置したのだ。
以降、新鶴地区のぶどうの糖度は20度という高水準を超え、収穫量の制限など努力と工夫を重ね、高品質のシャルドネが収穫されるようになった。
新鶴地区では、毎年10月にワインをはじめ、県産牛や会津美里町の特産品を味わうための祭典「新鶴ワイン祭り」が開催されている。
今年は、新発売の「北のフィネス」がふるまわれ、地元の人たちで大いに盛り上がったという。
爽やかな酸味と甘さのバランスが絶妙で、ふくよかな果実味がアクセントの『北のフィネス』は、東北6県と北海道エリアのみの限定販売。生産量も限定されているので希少価値の高い1本だ。販売店などは、要問い合わせ。

どんな食べ物とも相性がいい美酒「北のフィネス」

きりっと冷やしていただこう!

店舗データ

【会津美里町インフォメーションセンター】
住所:福島県大沼郡会津美里町字瀬戸町甲3161-1
TEL:0242-56-4637

「会津坂下町の桜肉」

新鮮な桜肉は坂下町で食べよう

会津坂下町の街道沿いには、桜肉(馬肉)専門店の看板がとても目につく。
この町はかつて越後街道の宿場町として栄えた町であることもあり、昔から馬と密接なつながりがあった。また、馬の競り場があったことから、馬肉を食べる習慣が根付いたともいわれている。
馬肉は、栄養価がとても高く、高タンパク、高ミネラル、そして低脂質という万能肉だ。鉄分が豊富に含まれていることから、昔から健康食として女性からも好まれてきた。
カットして空気に触れるときれいな桜色になることから「桜肉」と呼ばれている。
桜肉のメッカとあって、会津坂下町では馬肉のいろいろな食べ方が楽しめる。配送もしてくれる精肉店もあるが、やはり現地で新鮮な桜肉を味わいたいところ。

会津坂下町観光物産協会では、『ばんげ美味・馬マップ』という町内の馬肉料理提供店がわかるパンフレットを用意しているので、ぜひ問い合わせてみよう。
自分好みの桜肉を求めて、会津坂下町の店を食べ歩いてみるのもおすすめだ。

桜肉の中落ちをたたいた「どてちん丼」。ねぎとろのようなとろっとした食感がたまらない(「焼肉・居酒屋たけはら」)

精肉店隣接だから新鮮な桜肉がいただける「焼肉・居酒屋たけはら」の「馬肉のしゃぶしゃぶ」

店舗データ

問合せ先:会津坂下町観光物産協会
住所:福島県河沼郡会津坂下町市中二番甲3650
TEL:0242-83-2111